Alexaにデータを送る側になってみる
誰でも参加できる
テレビの視聴率の場合、実際の視聴状況を調べられる家庭(調査パネル、モニター家庭)には、なりたいと思ってもなることは困難です。それどころか、そのようなモニター家庭の情報は厳重に管理されていて、モニター家庭の中の人が表に出てくることはありません。これは、調査対象の数が非常に少ない(関東で数百軒)ことから、不正で視聴率が変わってしまう可能性もあるからでしょう。実際に、テレビ局のプロデューサーがモニター家庭を買収した事件も発生しています。それに対し、Alexaでは、常に広く調査パネルを募集し続けています。
Alexaは調査パネルの総数を明らかにしていないのですが、一人二人増えたところで大きく統計に影響しない程度の規模はあるようです。ソフトウェアをダウンロードで配ってしまえば、それだけで調査対象が増え、データの取得もネットワークに置いたサーバが勝手にやってくれるわけですから、テレビやラジオの調査とは調査対象を広げる感覚がまったく違うところですね。
ウィルス対策ソフトウェアとの相性
Alexa Toolbarは、その仕組み(第三回参照)から、閲覧中のURLをAlexa社に逐次送信します。ウィルス対策ソフトウェアのベンダーによっては、この挙動を「スパイウェ ア」とみなしており、そのような会社のウィルス対策ソフトが常駐している場合、インストーラの実行やツールバーの実行をブロックしたり、インストールされたツールバーを削除しようとしたりします。
Alexa Toolbarを試してみたい場合は、一時的にウィルス対策ソフトウェアを停止するなどすれば、インストールもでき、使ってみることはできます。または、Alexaをスパイウェアと判定しないように設定できるウィルス対策ソフトウェアもあるかもしれません。
そうでない場合は、無理にAlexa Toolbarを使わず、ウィルス対策ソフトウェアを優先させたほうが良いでしょう。