アウンコンサルティングが発表した資料によると、2007年のパソコン向けP4P広告費は、検索連動型広告が前年比123%で1,078億円、コンテンツ連動型広告が前年比209%で199億円となり、全体で前年比132%で1,277億円にまで拡大した。この好調の背景には、検索連動型広告が企業のマーケティング活動として定着したこと、国内P4P市場トップのオーバーチュアの広告プラットフォームが、「新スポンサードサーチ」に移行し、売上が拡大したことも大きな要因となっている。
パソコン向けP4P全体の1,277億円のうち、検索連動型広告が占める割合は84%。検索連動型広告については、新規導入企業の増加による裾野の拡大と1社あたりの広告費の増加により、今後も順調に推移すると、同社は予測している。一方、コンテンツ連動型広告では、広告クリック単価が廉価に推移している点やクリック率が低い等の理由により昨年予測を下回った。しかし、広告配信先となる提携サイトが拡大し、広告配信数も大幅に増加傾向にあることから、全体としては前年比200%を上回る成長を実現している。
また、モバイルP4P広告市場については、2007年の広告費が予測を大幅に上回り、前年比252%となる164億円にまで急拡大。2006年に主要携帯キャリア各社がヤフーやグーグルといった大手検索会社と提携したことによって、モバイル検索が予測以上のスピードで急速に携帯電話利用者に浸透したことが大きな要因となっている。さらに、モバイルサイトとして圧倒的な集客力を誇る「モバゲータウン」や「mixi モバイル」等とオーバーチュアやグーグルが提携し、広告配信を始めたことによって、広告出稿企業が急激に増加し、広告配信数も大幅に増加している。
モバイル向けP4Pは今後、パソコン向けP4Pへの出稿経験のない広告主も、モバイル向けP4Pに参入することが予測されるため、新たなもうひとつの市場として急成長が見込まれる。
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