順位が落ちた、下がった。さぁ大変!
去年(2007年)は、特にYahoo!のウェブ検索で頻繁に順位変動が起こった。安定上位のサイトオーナーもいたはずだが、YSTの更新のたびに一喜一憂するウェブマスターも多かったことだろう。筆者の運営しているSEO塾の見解としては、Yahoo!は更新ごとに変動を起こすようになっている。つまり順位の上がり下がりは付いて回るのである。
そもそも、「落ちた」「下がった」という反応は、上位表示が当然で異常事態が発生したという物言いであり、誰も「正しい順位に落ちついた」と思わないところが特徴である(笑)。 もちろん、自分で上がるべきでないページが上位表示された時は、「上がった。けどおかしい」という感想はあるようだが…
こういった順位の乱高下を免れる方法はあるのだろうか、そしてもし安定上位であり続けることがかなわぬ夢ならば、ビジネス的に望ましい選択肢は何かあるだろうか。
SEOの傾向
さて、突然の順位変動に対して、事前に準備しておくことや、事後に対処すべきことを述べていくのだが、その前に、例えばあるページがどういう傾向のSEOによって上位表示されているのか、そのSEO傾向について、まずまとめておこう。SEOの傾向は、基本的には
(a)SEO対象ページにキーワードを書く
(b)SEO対象ページ以外からSEO対象ページがリンクを受ける
この2点しかない。また(b)リンクは、
(b-1)サイト内部からのリンク
(b-2)サイト外部からのリンク
がある。
(a)キーワード記述では、タイトル、メタタグ紹介文、見出しタグ(h1・h2・h3など)、強調タグ(strong・emまたはb・i)を、コンテンツ内などに書くことが含まれる。また、キーワードの絶対量または相対量を問題視する者もいるようだ。SEO塾では「キーワード出現頻度」は無視している。なぜなら、意図的にスパムをやらない限りキーワードは適切な量が書かれるからである。
(b-1)内部リンクでは、ヘッダやフッタ、メニュー(サイドバーなどのナビゲーション)、パンくずリスト、コンテンツ内、などからサイトのトップページやディレクトリトップ、あるいはテールページ(末端ページ)へリンクしていると思う。(b-2)外部リンクでは、自己管理の別サイトや無料ブログ、相互リンク、一括登録、あるいは有料リンクなどがあるだろう。
ということで、SEOの傾向は、(a)・(b-1)・(b-2)と3パターンあり、かつ3パターンそれぞれにもいくつかの種類があるということである。現実には、これらが複雑に絡み合って順位に反映しているのである。(次ページに続く)