これまで独自の路線を保ってきた大手新聞社3社が、ひとつのウェブサイトで互いのコンテンツを提供し、読者が読みくらべることができる新しいサイト「新s(あらたにす)」を公開した。
「新s」では、ページをタテに3分割して各社の見出しと要約を掲載。「くらべる一面」「くらべる社会面」「くらべる社説」といったコーナーのほか、注目テーマや書評も読み比べることができる。全文を読みたいときは、見出しをクリックすると各社サイトに飛ぶことができるしくみ。
かつては、新聞の一面に何をもってくるかは各社の勝負どころであり、他社を出し抜くスクープを競いあう時期もあったが、インターネットのスピードには、大手新聞社であっても勝つことはできない。今回、各社はそれぞれ立ち上げているニュースサイトを融合することによって、ネットでの新聞社サイトの存在感を示したが、この3社の連合に加わらなかった毎日新聞は2007年10月にリニューアルしたニュースサイト「毎日.jp」をオープンしている。
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