今回は、加盟企業400社と官公庁99団体を対象に調査を行い、191社(うち官公庁21団体)から回答を得た。発表された資料によると、Web ページの閲覧が「各人のPCから可能」なのは93%、「特定PCからのみ可能」は3%で、ほぼすべての企業でWebページの閲覧が可能となっている。
これら閲覧可能な企業のうち、何らかの閲覧制限を行っている企業は70%に達しており、「ドメイン単位で実施」36%、「キーワード単位で実施」32%、「SSL (https:// )の制限」9%となっている。利用制限として行われている、Web ページの閲覧、インストール、メール等の制限を行う理由として多く挙がったのは、「ウイルス感染防止」(85%)、「情報漏洩防止」(72%)、「スパイウェア防止」(65%)。前回と比べると「不正進入防止」が微減(67→63%)し、「制限はしていない」が5ポイント増加した。
プラグインやアプリケーションのインストールが、「自由にできる」は30%、「制限つきでできる」は55%、「できない」が14%。このうち、Flashを視聴できる会社は今回も2005年と変わらず69.1%。従業員100人未満の会社では88.2%がFlashを視聴できるのに対し、5,000人以上の会社では68.2%と、企業規模が大きくなるほど視聴できない状況も同様だという。この数値は業種によっても大きく異なり、情報・通信業では85.4%が利用可能であるのに対し、金融・保険業では50%、今回から調査対象に加わった官公庁でも57.1%しか閲覧できないなど、業種による差異が見受けられた。
また、動画の視聴状況では「動画も音声も視聴することができる」は83%、「動画は見られるが音声は聴けない」が2%、「動画は視聴できない」は8%となっており、企業内でも動画視聴が着実に定着している。
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