平均の貯蓄残高は1,259万円、目標は2,207万円
「過去1年間に手取り収入の何%ぐらいを貯蓄したか」という問いには、「8%ぐらい」という回答が65.3%、「貯蓄をまったくしなかった」が31.3%。「年間手取り収入のうち、ボーナスや臨時収入から何%ぐらい貯蓄したか」については、「17%ぐらい」が35.6%、「貯蓄をまったくしなかった」20.4%、「ボーナスや臨時収入がなかった」が37.8%となっている。
「現在、貯蓄をしているか」については、79.4%が「保有」、20.6%が「保有していない」と回答。「保有と回答した人に「金融商品別の残高」をたずねたところ、平均の合計残高は1,259万円。その内訳は、以下のとおり。
預貯金 490万円
郵便貯金 179万円
金銭信託・貸付信託 12万円
生命保険・簡易保険 205万円
損害保険 29万円
個人年金保険 70万円
債権 54万円
株式 107万円
投資信託 78万円
財形貯蓄 28万円
その他金融商品 7万円
合計 1,259万円
また、外貨建金融商品を保有している家庭の「現在の外貨建金融商品の残高合計」は、回答時の為替相場換算で平均540万円。
「現在の貯蓄残高は1年前とくらべて増えたか減ったか」については、「増えた」22.4%、「変わらない」36.6%、「減った」39.2%となっている。貯蓄が増えた主な理由は、「収入の増加」「収入から貯蓄する割合を引き上げた」「配当や金利収入があった」。また、貯蓄が減った主な理由は、「定例的な収入が減ったので貯蓄を取り崩した」こどもの教育費用、結婚費用の支出」「耐久消費財購入費用の支出」「となっている。また、「目標の貯蓄残高」は平均で2,207万円となっている。
「ゆとりある家計運営ができた」が3.9%にとどまる
買い物代金などの日常的な支払いにおいて、決済手段をどのように使い分けているかについては、金額が「1,000円以下」および「1,000円超5,000円以下」の場合はいずれも「現金」が80%以上。金額が「50,000円超」では「現金」52.3%、「クレジット・カード」45.6%と現金の比率が大幅に下がっている。このような小額の支払に活躍する現金の残高は平均で18万円となっている。また、公共料金などの定期的な支払いの決済に利用している手段は、「口座振替」が86.1%で最も多く、「現金」33.8%、「クレジット・カード」14.4%と続いている。
「借入金があるか」という質問に対しては、「ある」43.5%、「ない」55.1%。そのうち、「ある」と答えた人の現在の借入金残高は1,482万円で、うち住宅ローン残高が1,378万円。新規借入額は808万円、年間返済額は124万円となっている。
また、対象者全員に過去1年の家計運営についてたずねたところ「思ったより苦しかった」が最も多い52.3%、「思ったような運営ができた」23.8%で、「思ったよりゆとりある運営ができた」は3.9%にとどまっている。
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