ある日突然検索エンジンに表示されなくなる?
2007年秋の「Googleの有料リンク販売に対するPageRank減点ペナルティ開始」に代表されるように、検索エンジンによるガイドライン違反行為(いわゆる検索エンジンスパム行為)への対策が強化されつつある。
米国では、実際に厳しいペナルティ付与の現状があり、欧米では大手企業のサイトがある日突然検索エンジンに表示されなくなるケースも多発しているという。アイレップは今後日本においてもガイドライン違反行為への対処が厳しくなるものと予想されるとして、「検索エンジンガイドライン適合性診断サービス」を発表した。
リスク管理上重要とされるのは、現状の違反行為の有無を調査し、ペナルティリスクを事前排除すること。同サービスの「ガイドライン違反診断レポート」では、対象サイトのガイドライン違反行為を診断し、問題点をレポーティングするだけでなく、近い将来ガイドライン違反となるリスクがある行為もあわせて診断する。また、ペナルティを既に受けている場合にも、その原因を診断。そのほか、違反行為についてのガイドライン説明資料進呈、検索エンジン最新動向情報のメール配信も行う。
「検索エンジンガイドライン違反」と「ペナルティ」
アイレップは新サービスのプレスリリ-スで、「検索エンジンガイドライン違反」と「ペナルティ」について解説を行っている。「ガイドライン違反行為」は、検索エンジン上で(上位表示されるなど)自社サイトが有利になることのみを目的として、検索エンジンのサイト評価ロジックを悪用して行われる行為を指す。そこには、外部のWeb制作会社やSEO会社のガイドライン知識が不十分なために、意図せず違反行為を行ってしまうケースも含まれる。 各検索エンジンは、それぞれの独自の基準に則って違反サイトを自動的に判別し、次のようなペナルティを課している。
主なペナルティとして挙げられているのは、「ランキングの下降」と「インデックスの削除」。前者はそれほど悪質でない違反に対する措置で、急激に表示順位が落ちることもある。SEO実施後に順位が急降下した場合には、SEO施策内容に違反行為が存在する可能性があるという。また、後者は、悪質な違反行為に対するもので、検索エンジンのクロール(サイトデータ取得)対象リストから除外され、インデックス(データベース)からも削除される。特にドメインごと削除された場合、その影響は非常に大きなものとなる。
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