2006年にYouTubeにアップロードされた、女の子が自室で固定カメラに向かって話をするシンプルな動画が、クチコミで話題を集め、一躍人気コンテンツになった。素人っぽいつくりに、多くの人が実在の女の子が撮影したものと思い込んだが、その動画には仕掛け人がいた。「lonelygirl15」という人気シリーズとなったこのコンテンツには、「KateModern」という姉妹シリーズもあり、世界中で1億5000万回以上再生され、ウェブで最も成功したドラマシリーズとなった。

　この2つのシリーズのクリエイターであるMiles BeckettとGreg Goodfriedは、2008年にEQALという会社を設立したばかりだが、その腕を買われてCBSと大きな契約を結ぶことに成功。5月14日に、CBSは、テレビ、インターネット、モバイルで提供するコンテンツをEQALと共同で開発することを発表した。EQALは、コンテンツ制作だけでなく、ネットでのプロモーションや、コンテンツ配信のシステム構築まで手がけるという。

　「lonelygirl15」と「KateModern」にはさまざまな人物が登場し、MySpaceやbeboなどのSNSから情報を発信、それがネットで話題となる―こうした仕掛けにもCBSは魅力を感じているようで、両者は新しいインタラクティブドラマを生み出そうと意気込んでいる。

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