"Live Search cashback"には、オークションサイトのeBay、オンライン書店Barnes & Noble.com、オンラインショッピングのOverstock.com、Searsなどを含む700社以上が参加して、1000万点以上の商品データを提供している。このサイトで買いたい商品を検索すると、該当する商品の価格がリストアップされ、一覧には業者ごとの価格とキャッシュバック率が表示される。たとえば、100ドルの商品のキャッシュバック率が3%の場合、利用者は97ドルでその商品を購入することができる。
これによって、利用者は各業者を通じて購入するよりもさらに安い価格で商品を手に入れ、業者はこのサイトに参加することによって、販売機会を拡大することができる。価格一覧では、最低価格が強調表示され、ショップへの移動ボタンが設置されるので、利用者は迷わず底値の商品を見つけて購入することができる。また、最低価格には税額や配送料も表示されるため、利用者は自分が最終的に支払う金額を確認することも可能。
2012年には、3350億ドルに成長すると予測される米オンラインショッピング市場。現在、オンラインショッピングの68%は、利用者の検索行動から始まっているという。Microsoftは、利用者が広告をクリックするたびに費用を支払うCPC(Cost-per-click)、利用者が購買などに至ったときに広告費用が発生するCPA(Cost-per-action)の2つのビジネスモデルをさらに進化させたのが、Live Search cashbackだとしている。
Live Search cashbackでは、小売業者は利用者がキャッシュバックシステムを利用して購入するたびに、小売価格の何パーセントかをMicrosftにCPA料金として支払う。Microsoftはその金額を、購入が完了した利用者にキャッシュバックするしくみとなっている。
【関連記事】
・どうなるYahoo!買収? アイカーン氏参戦でMicrosoftが買収を再検討
・【検索エンジン調査】6割以上のユーザーは広告を見ているが、クリックするのは自然検索
・オンラインショッピングに関する調査~84.0%の男性ユーザーは、まず検索する
・オンラインショッピングの最新トレンド情報を発信、Hitwiseの「リテールデータセンター」