動画配信サイト月間訪問者数は3000万人規模に
ビデオリサーチインタラクティブは、PCインターネットにおける動画市場の動向をつかむため、動画配信サイトのアクセス動向をまとめた(※)。
※:アクセス動向データは、動画コンテンツの接触のみではなく、動画コンテンツの置かれているウェブサイト/サービスの接触状況も包含して表した数値。
集計対象とした50以上の動画配信サイト全体の最近13か月の月間推定訪問者数をみると、2010年9月以降2500万~2900万人の幅で推移し、2011年8月度には3000万人に到達。2011年9月度の推定訪問者数は2922万人で、前年同期比115%と拡大している。
9月度の動画配信サイト訪問者1人あたりの月間平均滞在時間は、2時間4分(前年同期比113%)で、ユーザー数と消費時間量がともに増加傾向にある。ちなみに、今年8月に日本でのサービスを開始した米国のビデオオンデマンドサービス「Hulu」の、サービスイン初月(9月度)の推定訪問者数は16万人となっている。
属性別のアクティブリーチ
2011年9月度の属性別でのアクティブリーチと月間平均滞在時間をみると、男女とも13~19歳のティーン層、職業別ではその年齢に合致する中学生・高校生で特に活発な傾向を示している。また、男性20~34歳、大学生の平均滞在時間も長くなっている。
また、9月度の動画配信サイトの訪問状況をウェブ全体と比較すると、特に21~23時台で活発な反面、朝の時間帯は活発ではないことがわかった。さらに、平日(月~金)と土日とで相対比較すると、平日では20~23時台、土日ではお昼を中心とした時間帯で活発な傾向にある。
また参考値として、フィーチャーフォン(i-mode)では3サイト、スマートフォンでは5サイトを対象にした調査結果も発表。2011年8月度のi-modeでの動画配信サイト接触率は36%、訪問者1人当たりの月間平均滞在時間は1時間39分。スマートフォンでの動画配信サイト・アプリの月1回以上の利用率は37%という結果になっている。
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