9月11日、YouTubeプロダクトアジア太平洋統括本部長のアダム・スミス氏は、iPhoneとiPod touch向けのYouTube公式アプリのリリースを会見で発表した。アップル社とのライセンス契約終了にともない、初めてYouTubeのエンジニア主導で当アプリは作成された。
背景としては、2005年にデスクトップ向けのサービスとして始まったYouTubeは、今日ではモバイル機器からの視聴が1日あたり10億ビューに達し、日々のYouTube視聴の25%を占めている現状がある。特に日本においては、視聴の50%がモバイル機器経由で、世界平均の約2倍になっている。また、モバイル機器からの視聴だけでなく、毎分3時間分のビデオがモバイル機器からアップロードされている。このうような現状から、「モバイル機器を介して、ユーザーがYouTubeで簡単に動画をアップロードできること、それをシンプルに提供することが重要だと考える」とアダム・スミス氏は述べた。
新しいアプリの機能としては、視聴可能動画の多様化(これまでiPhoneでは視聴できなかった何万もの公式ミュージック・ビデオが視聴可能に)、チャンネルガイド(好きなチャンネルの最新動画や更新状況を簡単に見ることができる)、新しい動画検索ツール(検索語を入力中に該当する動画やチャンネルの候補を一覧表示するサジェスト機能追加、音声検索など)、Google+やFacebook、Twitterなどで動画共有を簡単にできることなど。
「ネットワーク系のテレビが主軸であった数が限られたチャンネルの時代から、現代はほぼ数えきれないチャンネルの時代になった。毎月8億のユーザーが存在するYouTubeは、数えきれないチャンネルのプラットフォームとして、ユーザー、コンテンツ企業、広告主が変化を最大活用できるように支援をする。ゴールはYouTubeがどこにいてもデバイスに限定されることなく、一貫したユーザー体験が提供されるようにすることだ」とアダム・スミス氏は語った。
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