音楽を利用するために利用したサービス1位は「YouTube」
日本レコード協会が行った、2011年度「音楽メディアユーザー実態調査」で、音楽ソフトや有料音楽配信などの利用動向が明らかになった。
音楽市場における主要な収入源を見ると、「CD購入」34.9%、「レンタル利用」23.4%、「インターネット有料音楽配信購入」10.7%となっている。購入した新品CDアルバムのジャンルは、「日本のポップス」(50.3%)が最も多いものの、昨年より減少。今回から選択肢に加えた「K-POP」(9.5%)は9.5%を占めている。
新品CDの認知において最も影響力があるのは「テレビCM」で、「アーティスト公式サイト(ブログ含む)」が2位。「テレビCM」は、認知だけでなく、興味・購入においても最も影響力があり、テレビの訴求力が昨年度と比べて上昇傾向にある。
音楽を楽しむために利用したサービスの1位は「YouTube」(前年1位)。2位は「FMラジオ」(前年4位)、3位「テレビ(BS放送含む)」は前年2位から一歩後退している。
スマートフォン保有層の動向
スマートフォン保有層は、回答者全体の17.8%で、20代の保有率が最も高くなっている。スマートフォン保有層は、携帯・PHSのみ保有層と比較すると、全体的に音楽への関心が高く、有料聴取率が高い傾向がある。また、音楽への支払金額は携帯・PHSのみ保有層
約1.8倍となっており、特に有料配信への支払額が高くなっている。新たに知った曲を購入しなかった理由を見ると、スマートフォン保有層では動画サイトなどの視聴が購買行動を代替している傾向が特に強くなっている。日本レコード協会
は、スマートフォンそのものによる影響は全体的に小さいものの、「無料で音楽を楽しめるアプリが豊富にある」(約8%)といった理由は無視できないとしている。【調査概要】
調査対象者:12~69才男女(中学生は親の代理回答)
調査エリア:全国
抽出方法:インターネットアンケート調査、グループインタビュー調査
サンプル数:4,960
調査日時:2011年8月(インターネットアンケート)、10月(グループインタビュー)
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