博報堂こそだて家族研究所は、母親の就業状況に応じた消費についてまとめた「ママのワークスタイルと消費」レポートを発表した。
フルタイム、パート・アルバイト、専業主婦の3つのワークスタイルに大別し、消費傾向にどのような差があるのかを分析した。
フルタイムで働く母親の6割が「インターネットで商品を頻繁に購入」
「インターネットで商品を頻繁に購入している」という設問に対して、「あてはまる」「ややあてはまる」という回答は、フルタイム(60.7%)という結果に。それに対してパート・アルバイト(45.1%)、専業主婦(44.1%)であった。
また「カタログ通販で、商品を頻繁に購入している」という設問に対しては、フルタイム(20.7%)、パート・アルバイト(13.7%)、専業主婦(12.1%)となった。
フルタイムで働く母親は他の母親よりもネットショッピングや通販を活用しており、「買い物に時間をかけずに、インターネットなどを使いながら、思い切りよく買う」傾向があるようだ。
「日常品の買い物」の仕方
食品・日用品の消費意識について聞いたところ、「日常の買い物には時間をかけない」人は、フルタイム(42.9%)、パート・アルバイト(37.3%)、専業主婦(36.4%)であった。
また「比較検討せずに決まった銘柄ばかり買う」に「あてはまる」と回答した人は、フルタイム(37.0%)、パート・アルバイト(32.7%)、専業主婦(31.7%)となった。
一方で、「チラシを確認してから行く」という設問には、フルタイム(41.4%)、パート・アルバイト(47.7%)、専業主婦(48.0%)という結果から、専業主及びとパートアルバイトで働く母親は、日常品は価格を吟味してじっくり買い物する傾向にあるようだ。
またPB商品についてはフルタイム、パート・アルバイト、専業主婦のいずれの母親もあまり差はなかった。
耐久財購入への母親の影響度
過去5年以内に購入した商品について、誰が中心になって商品を選んだかを聞いたところ、自動車やテレビなどの白物家電以外の製品でも40~50%は母親が関わって購入していることが明らかに。
特にフルタイムで働く母親は「自動車」については 17.0%であり、パート・アルバイト(12.5%)、専業主婦(10.0%)であった。「夫婦で選ぶ」(33.6%)も加えると、5割以上のフルタイムで働く母親が自動車の購入に関わっていることが分かった。
【調査概要】
調査手法:インターネット調査
調査対象:20~40代で0~9歳の子供をもつ既婚女性n=1,223名
調査エリア:全国
調査時期:2012年9月23~28日、10月12~15日
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