SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day 2013 Premiumレポート

試行錯誤の末9つのガイドラインを設定
店頭接客をネットでも再現する東急ハンズのソーシャルメディア運用術


オンラインでの対応は店頭での接客と同じ

 運用開始にあたり、同社ではソーシャルメディア運用に関するガイドラインを設定。運用しながらブラッシュアップを重ねたその内容は、現在では以下のようになっている(※1~3はツイッターにのみ関連)。

  1. できる限り毎日、決まった時間に決まったツイートをする
  2. できるだけリプライには返信する -「ハンズ」で検索をかけ、面白いツイートや批判ツイートに積極的に返信する
  3. ポストの内容が偏らないように心がける
  4. 反応が多いときこそ「反応していない人」を意識する
  5. 相手が何を伝えたいのかを見極めてコミュニケーションする(空気を読む)
  6. 自分では解決できない質問は、必ず該当窓口か最寄店舗を紹介する
  7. コミュニケーションのルールは店頭での接客と同じ、その先にいるのは「お客様」
  8. 企業アカウントは凹んではいけない
  9. +1 interestのある投稿をする

 特に大事な項目として、緒方氏は8番目の「コミュニケーションのルールは店頭での接客と同じ」点を挙げる。「文字量の制限や、文章だけで察する難しさはありますが、ソーシャルメディアでの対応もあくまで接客。それさえメンバー間で徹底すれば、大きな炎上なども起こらないのでは」と緒方氏。

本部アカウントと店舗アカウントの役割を明確に

 また、10番目の「+1 interest」について、緒方氏は「思わず誰かに話したくなるポイントを抽出して提示すること」と解説する。既存商品の新たな活用法を紹介するなど、商品そのものではなく効果を提示しながら、対話を生み出すきっかけをつくるのだ。その+1にインパクトがあれば反響も大きく、約10万人にリーチしたケースもあったという。

 現在、ツイッターは本部で3アカウント、各店舗で7アカウントを運営している。本部が運営する@TokyuHands、@HintMarket、そしてECサイト@HandsNetの3アカウントにはそれぞれ「ヒト、コト、モノ」という区分けを設けているという。「この3要素がハンズの『屋台骨』」と緒方氏。

 メーンのアカウントは、とにかくコミュニケーションを図ることを大事に、頼れるお兄さんのような話しかけやすい店員を目指している。ヒント・マーケットはイベント情報を中心に案内する、広報的アカウント。そしてハンズネットは、あまりスポットが当たらないが面白いモノを紹介している。ただし、あくまで主役は各店舗のアカウント。各店では、前述の3要素をバランスよく発信できるように努めているという。

 「本部と店舗で分けている理由は、2つあります。ひとつは、行く店舗が決まっている人はその店舗の情報しか要らないかもしれない点。もうひとつは、今後オンラインとオフラインをよりシームレスにしていく際、リアル店舗の方が店舗や商品の疑似体験を提供しやすい点です」。

ジョークを交えつつ、ソーシャル運用の具体的なノウハウが明かされた
ジョークも交えつつ、ソーシャル運用の具体的なノウハウが明かされた

次のページ
大小と窓口の大小をミックスさせる “ツイッター未来像”

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2013 Premiumレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2013/04/18 12:28 https://markezine.jp/article/detail/17416

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング