米IAB、IAB Europe、IHSの発表によると、2012年の世界のモバイル広告費は、前年比82.8%増の89億ドル(69億ユーロ)となった。種類別の成長率を見ると、検索88.8%、ディスプレイ87.3%、メッセージング40.2%。検索は、モバイル広告費全体の52.8%を占めている。
地域別シェアは以下のグラフのとおり。アジア太平洋40.2%、北米39.8%の2つで8割を占める。このうち最も高い成長率を示したのは北米(前年比111%増)で、西ヨーロッパ(同91%増)が続いている。
なぜモバイル広告はこれほどまでに成長できたのか。モバイル広告はハイパーパーソナルである点にビジネス的な強みがある。バラバラだったモバイル広告をめぐる環境は、よりネットワーク化されたものへとシフト。技術革新によって、モバイル広告の売買が容易になり、広告主は複数のパブリッシャーやアドネットワークを横断して、多くのオーディエンスにより良いリーチをすることが可能になったと、同レポートでは分析している。
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