TBSで放送中の人気ドラマ「半沢直樹」では、理不尽な扱いを受けた際に主人公が上司に放つ「やられたら、倍返しだ」という決め台詞が話題になっている。ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会(委員長:おちまさと)は、全国の若手会社員200名を対象に、「職場のチームに関する調査」を行ない、現在の職場で所属するチームへの満足度、不満の吐き出し方、リーダーへの希望について聞いた。
現在働いている職場でのチームに満足している人は6割いる一方、そのチームのリーダーになりたいかたずねると、約7割が「なりたいと思わない」と回答。その理由としては「性格的にリーダーが向いていない」「引っ張るより支えるほうが好き」といったものが最も多く、次に「責任が重い」「面倒」「給与と仕事量等が見合わない」という理由が続いた。「リーダーになりたい」と回答した男性は4割強いる反面、女性は2割未満となり、大きな差が出ている。
現在の職場のチームに不満があると回答した人にその理由を尋ねたところ、半数が「コミュニケーションが円滑でない」と回答。「上司とあわない」(30歳男性)や、「協力できずうまくまわっていない」(28歳女性)という回答が見られたほか、役割分担に関する不満と、「仕事の進捗が共有されない」(32歳女性)「ホウレンソウが細かすぎて進まない」(33歳男性)といった業務効率の低さへの回答が続いた。
職場の不満の解消方法を聞いた質問では、「同じ職場の別部署の仲間や先輩に相談する(飲み会含む)」がもっとも多く、続いて「同部署の仲間や先輩への相談」、「上司に相談」と続き、趣味や運動といった仕事とは違う方法で解消する人は多くは見られなかった。
これまで仕事の場において「倍返しをしたい(不当な思いをして仕返しをしたい)」と思ったことがあるかどうかを尋ねると、約4割の人が「ある」と回答。「理不尽な内容で叱責されたとき」(30歳男性)「上司の失敗の責任を取らされたとき」(33歳男性)「みんなの目の前で書類を投げつけられて罵倒されたとき」(31歳女)といった理由があがった。
今回の調査では、ドラマ「半沢直樹」の主人公が銀行員であることから、銀行に勤めている人も一定数対象に含んでいた。倍返しに関する質問では全体と比較して「思ったことがある」と答えた銀行員男性が若干上回った。
ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会は今回の調査結果について、「リーダーになりたくないと回答した33歳以下の若手が7割もいたことは多いという印象。現状のチームに満足していながらもリーダーとしてまとめることや、チームを率いることが面倒と思う若手ビジネスパーソンが多いのは、あのようになりたいと理想とするリーダーが身近にいないともとれる。また、女性のリーダー志望の低さも気になる点だ」と指摘している。
【調査概要】
◆調査対象:全国の24~33歳の会社員男女200名
◆調査期間:2013年8月26日~27日
◆調査方法:インターネット調査
【関連記事】
・マイクロアドの「浴衣デー」、かき氷と浴衣でいつもと違う華やかな社内に!
・無駄な伝言ゲームをなくす 中小企業向け社内SNS「Co-Work」有償版
・職場の上司・同僚と「コミュニケーションをとる必要性は感じない」
・伊藤忠、勤務を夜型から朝型へ、朝8時前に始業した社員には軽食を無償提供
・サイバーエージェントの社員総会に緊張が走った 「ミスマッチ制度」とは?