米国ユタ州ソルトレイクで開催されている「Adobe Digital Marketing Summit 2014」は今年で12回目を迎える。「マーケティングの再創造」を掲げる今回、同社のマーケティングソリューションの中心となる「Adobe Marketing Cloud」がどのような進化を見せるかが注目されるなか、初日の基調講演では、SAPのプロダクト&イノベーション担当エグゼクティブボード・メンバーであるヴィシャル・シッカ氏が登壇し、アドビ システムズとの協業が発表された。
アドビ システムズのグローバルパートナーとしてSAPはAdobe Marketing Cloudを、SAPの高速データベース「HANA」、eコマースプラットフォーム「hybris Commerce Suite」とともに販売する。これらの製品は、オムニチャネルコマースを展開する企業をターゲットとしている。
今回のサミットではこのほかにも、Real-time Audience Profiling(リアルタイムな顧客プロファイル管理技術)、Marketing Mix Planning(最適なマーケティングミックスを予測し配分する設計技術)、Webサイトやモバイルアプリのコンテンツをシームレスに管理する技術などを発表する予定だ。先進的な取り組みを行っている企業や著名人も登壇して華やかなカンファレンスについて、MarkeZineではこの後も続報をお伝えする。
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