地上デジタル放送開始から10年間で、テレビの視聴環境や視聴スタイルは大きく様変わりした。テレビの視聴スタイルは、タイムシフト化、マルチスクリーン化が加速しているといえる。
このような背景を踏まえ、シード・プランニングは、一般生活者1,000人を対象に、Webアンケートを実施し、4K・8Kの認知・関心、スマートテレビで実現するサービスへの関心を把握するとともに、生活者が望むテレビやサービスのあり方、今後の方向性を探ったところ、次のような結果が出た。
家庭でのWiFi利用率は、57.8%に達しており、家庭内でネット利用がより活発化する環境が整いつつある。一方でテレビのネット接続は大きく進んではいない結果となった。
4Kテレビについては使用、体験している人を含め、3割近くが関心をもっている。一方、「知っているが関心がない」が4割を超えた。そもそも現状のテレビの画質に、9割以上が満足しているという結果も出ている。
また、スマートテレビ(ネット接続テレビ)の利用意向は4割程度で、機能やサービスを使いたくない理由として、性年代を問わず「テレビでは番組が見られれば十分」、「めんどう」、「テレビを見ない」が多数挙げられた。
一方、関心の高いスマートテレビのサービスは「話題の映画や見逃した番組を見たい時に見られる」で、全ての性年代において最も高いニーズを示した。2位、3位には、省エネや安心につながるサービスが浮上。放送連動型のサービスは、上位には入らなかった。
【調査概要】
・調査対象:一般生活者1000人(テレビを所有している20代~60代の男女各100人)
・調査方法:Webアンケート
・調査期間:2014年1月~3月(Webアンケート:2014年1月29日~31日)
【関連記事】
・博報堂とDAC、スマートテレビホーム画面上における動画広告配信サービス開始
・パナソニック、Mozillaとスマートテレビ向けオープンプラットフォーム開発・推進に合意
・2016年インターネットテレビ利用台数は1,623万台、インターネットテレビ/スマートテレビ普及予測発表
・NHKと民放5局、テレビ番組情報を完全網羅したアプリ「ハミテレ」リリース
・受験シーズンの教育業界テレビCMの勝者はZ会/企業編ではリクルートが1位に【テレビCM好感度ランキング2014年2月】