SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day 2014 Autumn

“一か八かのリニューアル”は時代遅れ。“高速カイゼン”でECサイトをグロース


 デジタル人材の育成支援の目的でMarkeZineが企画・運営する「マーケジンアカデミー」。Webマーケティングの基礎から応用、実践レベルのノウハウを学べる複数の講座で構成されています。なかでも、昨今注目されているのが、リスクを限りなく軽減できるECサイトの改善方法。MarkeZineDay 2014 Autumnでは 「99%成功するECサイト「Live」カイゼン講座」のダイジェスト版が講演されました。

博打のようなリニューアルではなく「カイゼン力」で勝負を

 本日はお越し頂き、ありがとうございます! マーケジンアカデミーでも講師を務めておりますイーエンジェンシーの野口と申します。本日は「成果UPをより確実にする! 仮説と実証を繰り返すECサイト高速カイゼンの手法」と題しまして、成果を招くECサイトの改善方法についてお話させて頂きます。

 まず、簡単に当社のご紹介から。当社は主にデータ解析およびABテストに基づいたWebサイトのカイゼン支援を行っている会社となります。Webサイトの解析ツール「Googleアナリティクスプレミアム」の公式リセラーで、導入数は国内ナンバーワン。また世界シェアナンバー1のABテストツール「Optimizely」の数少ない国内公認パートナーとなっています。私は通常、ECサイトやB2Cサイトのコンサルティングを行っております。

株式会社イー・エージェンシー 取締役 野口竜司氏
株式会社イー・エージェンシー 取締役 野口竜司氏

 さて、本題に入ります。まず、皆さんに質問をさせて下さい。

  • 一か八かの”××××××”は時代遅れ
  • これからは” ××××××”力で勝負

 この「×」のなかに入る言葉、何をイメージされますか? 正解は…

  • 一か八かの”リニューアル”は時代遅れ
  • これからは”高速カイゼン”力で勝負

 ……です。Webサイトの運営を行う上で、必ず出てくるのが「リニューアル」という言葉です。よく「リニューアルの成功事例」とも言いますが、実際のリニューアルは終わるまで成果が出るかわからない、ある意味イチかバチかのビッグプロジェクトです。そんな博打のようなリニューアルをするのではなく、「カイゼン力」で勝負しませんか? というのが本日のお話です。

 さて早速ですが成果を出すためのポイントは次の4つとなります。

4つのポイント

  1. “高速カイゼン型フロー”へ思考をスイッチする
  2. 高速カイゼン前準備がテストの質を決める
  3. 高速カイゼン実行時に最新鋭ツールを使う
  4. 成果改善の先行事例に学ぶ

“高速カイゼン型フロー”へ思考をスイッチ

 早速、1つめからご説明しましょう。

 まず必要なのは「高速カイゼン型」の思考にスイッチすることです。

 皆さんは、Webやモバイルのマーケティングに近いお仕事をされていると思いますので、サイトのリニューアルプロジェクトに関わった方も多いかと思います。

 が、画面デザインの方向性が決まらず、何度もやり直し。かと思ったら、上司の好みでデザインに革命がおきる。さらにシステム部の都合で、スケジュールだけが成長して…なんてこと、ありませんか?

 そんな紆余曲折を経て新装開店しても、成果が出るとは限りません。コストをかけたのに、売上が落ちることすらあります。こうなると、社長に怒られるのは現場担当者です。こんな現場でお困りの皆さんに、サイトを確実に成長させるとっておきの公式をご紹介します。

 公式の左側は、20%の売上増を狙った大型リニューアルを1度、実施するというパターンです。また右側は、5%の改善を12回行う「高速カイゼン」パターンです。

 「1発ドカン」のリニューアルでは、ページのレイアウトやデザインを、職場の好みや上司の一声など非定量的な方法で決定します。従って、結果は誰にも分かりません。

 一方高速カイゼン方式では、ページデザインをABテストの繰り返しで決めるため、定量的な立証が可能です。勝ちパターンを見極めたうえで本体システムに反映するため、成果が確実に上がります。まず必要なのは、“一発ドカン”のリニューアルではなく、仮説と実証を高速回転させることで成果を出す、という思考にスイッチすることです。

講演資料より抜粋(以下同)
講演資料より抜粋(以下同)

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
テスト開始までわずか5分!最新鋭のABテストツールを使用せよ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2014 Autumn連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

齋藤 麻紀子(サイトウ マキコ)

フリーランスライター・エディター74年生まれ、福岡県出身、早稲田大学第二文学部演劇専修卒業。 コンサルティング会社にて企業再建に従事したのち、独立。ビジネス誌や週刊誌等を通じて、新たなビジネストレンドや働き方を発信すると同時に、企業の情報発信支援等も行う。震災後は東北で起こるイノベーションにも注目、...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2014/11/07 20:06 https://markezine.jp/article/detail/21091

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング