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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

MarkeZine Day 2025 Autumn(AD)

膨大なデータから「好機」と「リスク」を抽出するには?AIで進化する「SNS分析」の定量メソッド

 SNS上に広がる消費者の声は、「ポジティブorネガティブ」どちらにも作用するインパクトを秘めている。膨大なデータから自社の「好機」と「リスク」を捉え、的確な意思決定につなげるにはどうすればいいのだろうか。「MarkeZine Day 2025 Autumn」に登壇したMeltwater Japanの田中怜緒直氏がSNS上の声を経営の意思決定に活かすポイントについて解説した。

リアルタイムで市場や消費者の状況を見られているか?

 「皆さんは、どの程度“リアルタイムで”市場の状況を把握し、意思決定をしていますか?」

 冒頭、田中氏は聴講者に向けて問いかけた。自社の現状を把握するため、アンケートデータや売上実績など、“過去の内部データ”を分析する場合が多いが、それは「バックミラーを見ながら運転しているようなもの」だと田中氏は言う。

Meltwater Japan株式会社 シニア エンタープライズ コーポレート セールス 田中怜緒氏
Meltwater Japan株式会社 シニア エンタープライズ アカウント マネージャー 田中怜緒直氏

 「SNSなど“外部”のデータを“リアルタイム”に漏らさず収集することで、市場で起きている危機的な状況や、売り上げを左右するような消費者の声を把握し、スピーディーな意思決定とアクションに繋げることができます。常に変わっていく市場の状況を把握しながら、“運転”していくことが重要なのです。この講演では、SNSの声を単なるモニタリングではなく、意思決定をするためにどう活用していくべきかをお伝えしていきます」(田中氏)

メディアの細分化が進む中、デジタル上の膨大なデータを収集・分析できるMeltwaterとは

 具体的なメソッドの解説に入る前に、現在の情報環境の“複雑性”を改めて確認しておきたい。

 従来の情報拡散のプロセスは「マスメディア型」で、企業やブランドから消費者へと、一方向で流れていく時代だった。それが現在は「シミュラークル型」、要はすべての人が発信者にも、受信者にもなれる環境に変わっている。

 その背景にあるのは、SNSの利用拡大。日本でもSNSの利用者数、利用時間はともに大きく増加しており、SNS利用者のID数は9,600万に。実は、日本人のXの1人当たりの利用時間は全世界で1位、YouTubeの1人あたりの利用時間は全世界で3位となっている。さらに、SNSは「購買行動に大きく影響する」という特徴があり、発見~検討~購入直前~購入後のシェアと一連の段階で利用されている。だからこそマーケティングでSNSの影響力は無視できない。

 このように重要なSNS上のデータも含め、膨大な外部データを世界の3万社以上に提供しているのが、Meltwaterである。全世界のニュースやテレビ番組、SNS、検索エンジンなどの膨大なデータをリアルタイムで収集・分析し、意思決定につなげる支援を行っている。「ソーシャルリスニング」ではなく、「意思決定支援」のカテゴリに自社を位置付けている点が特徴だ。

Meltwaterが有するデータ
Meltwaterが有するデータ

 加えて注目したいのは、Meltwaterが提供できるデータの“量”。テレビやオンラインニュースなど従来メディアのデータに加え、各ソーシャルメディア、検索データ、直近で言うと生成AIでの検索データも提供しており、企業は情報を取りこぼすことなく収集することができる。

オンラインデータは増加し続けており、収集のハードルが上がっている
オンラインデータは増加し続けており、収集のハードルが上がっている

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SNSインパクトは「ポジティブ」にも「ネガティブ」にも作用する

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この記事の著者

加納 由希絵(カノウ ユキエ)

フリーランスのライター、校正者。

地方紙の経済記者、ビジネス系ニュースサイトの記者・編集者を経て独立。主な領域はビジネス系。特に関心があるのは地域ビジネス、まちづくりなど。著書に『奇跡は段ボールの中に ~岐阜・柳ケ瀬で生まれたゆるキャラ「やなな」の物語~』(中部経済新聞社×ZENSHIN)がある。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:Meltwater Japan株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2025/10/10 11:00 https://markezine.jp/article/detail/49882

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