LINEは、新機能として、モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」を、日本を含めた全世界で公開した。LINE Payは、キャリアやOSに左右されることなく、無料通話・無料メールアプリ「LINE」を通じてユーザー間での送金や、提携サービス・店舗での決済を行うことができるサービス。運営はLINE Payによって行われ、送金・決済処理やチャージ、口座振替は、LINE Payと各機関との間で連携・処理が行われる。
同サービスは、LINEでつながっていれば、相手の銀行口座を知らなくても、メッセージやスタンプなどを添えて簡単にお金を送ることができる送金機能や、LINEのトークを通じて支払い要請を行う「送金依頼」機能、合計の支払額とLINE友だちの中から参加メンバーを選ぶだけで、均等に按分された金額を各メンバーに請求することができる「割り勘」機能などが搭載されている。
なお利用は、LINE上でLINE Payアカウントを登録し、銀行口座振替・コンビニエンスストア・Pay-easy(ペイジー)での支払いを通じた事前チャージ(手数料無料)、もしくはクレジットカードでの支払い登録をすることで可能となる。
セキュリティについて
同サービスはセキュリティ確保および不正利用の防止のため、ユーザーの本人確認の有無によって利用できる機能や金額が制限される。また、LINE Pay利用の際には、LINEの登録パスワードとは異なる専用パスワードの登録が必要。加えて、送金や決済など金銭が移動する機能の利用時や、端末の機種変更などによる別端末での初回ログイン時には、登録した専用パスワードの入力が必須となる。そのため、第三者によるLINEアカウントにログインが発生しても、LINE Payの機能は利用できない。
また、PCサイトでの決済時にもLINEアカウントを登録しているスマートフォンと連携した認証が毎回必ず行われる。これにより、同社は「本人以外での不正な利用が極めて困難な仕様となっています」との見解を示している。その他、Apple Touch IDによる指紋認証でのパスワード照会や送金依頼の回数や金額などの諸条件によって不正な動きをするアカウントを検知・報告するモニタリングシステムも導入されている。
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