博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所は、生活者のメディア接触の現状を調査・分析する「メディア定点調査」を公開した。同調査は2006年より現在の調査設計で行っており、本年は時系列分析を実施した。分析結果から生活者のメディア接触の変化が見えてきた。
メディア総接触時間のうち4分の1が「携帯・スマホ」「タブレット」
1日あたりのメディア総接触時間は383.7分で、昨年とほぼ変わらず380分台と横ばいの結果となった。接触端末別にみると「携帯・スマホ」「タブレット」が伸長し、それ 以外は微減する結果となった。 また、2006年から伸長し続けているのは「携帯・スマホ」の接触時間のみで、今年初めて「タブレット」と合わせると4分の1を超える割合となった。
1日6時間以上の接触者が半数に、10時間以上接触は倍増
メディアヘビー接触層(1日6時間以上の接触者)は、2006年の4割弱から10ポイント以上上昇し、今年49.6%と半数に迫っており、特に「10時間以上」の接触者は、2006年の5.3%から2015年は11.3%と倍増する結果となった。
利用目的の共通点は「動画」「検索」「ショッピング」
「スマホ」と「タブレット」におけるサービスの利用率が同程度なものは、「動画」(スマホ64.5% タブレット65.1%)、「検索」(スマホ 91.9% タブレット87.6%)、「ショッピング」(スマホ42.8% タブレット38.0%)という結果となった。一方差が倍近く開いたのは、「カメラ」(スマホ 89.9% タブレット33.5%)、「メール送受信」(スマホ 92.6% タブレット40.0%)、「ソーシャルメディア」(スマホ71.2% タブレット32.8%)という結果であった。
【調査概要】
調査地区:東京都、大阪府、愛知県、高知県
標本抽出方法 :RDD(Random Digit Dialing)
調査方法:郵送調査法
調査対象者:15~69歳の男女
標本構成:4地区計 2,504サンプル(東京620、大阪632、愛知637、高知615)
2014年住民基本台帳に基づき性年代でウェイトバックを実施
調査期間: 2015年1月30日~2月12日
調査機関:株式会社ビデオリサーチ
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