ビデオリサーチインタラクティブは、2015年4月より開始した動画広告の広告統計サービスをもとに、2015年度第1四半期(2015年4月~6月)の広告主の動画広告出稿状況を発表した。今回の結果は、PCの動画広告やバナー広告などの広告統計サービス「Web Ads Report Advance」、スマートフォン広告のデータベースサービス「SmartPhone Ads Report」、およびビデオリサーチの「テレビ広告統計(関東地区)」をもとに作成されている。
PC動画広告のみ出稿する企業は37%
同調査によると、2015年4月~6月にPC動画広告を出稿している広告主は671社にのぼった。中でもPCデバイスのバナー広告にも出稿のあった広告主は422社あり、動画広告を出稿した広告主の37%が、PCディスプレイ広告としては動画広告のみの出稿だった。スマートフォン広告に出稿したのは321社、テレビCM出稿社は249社となっていた。
また、動画広告に出稿した671社中、PCバナー広告・スマートフォン広告・テレビCMのいずれも広告出稿している広告主は185社という結果だった。
動画広告出稿に積極的な製造業、消極的な小売
動画広告を出稿している企業の業種別シェアをバナー広告出稿社のシェアと比較したところ、動画広告の方が「製造業」と「メディア」の広告主のシェアが高く、「専門店(小売)」のシェアが低い傾向になった。
テレビCM×動画広告出稿企業は20%
次に、関東地区テレビCM出稿社の動画広告出稿状況をみてみる。同期間にテレビCMを出稿したのは計1,260社であり、そのうち20%にあたる249社は動画広告に出稿していた。またテレビCM出稿量上位200社に絞ると46%となり、さらに上位50社まで絞ると64%までが動画広告にも出稿しており、テレビCM出稿量が多いほど、動画広告を出稿する割合が高い傾向にあることがわかった。
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