VOYAGE GROUPは、シード・プランニング内の調査機関デジタルインファクトと共同でSSP広告取引流通総額に関する調査を行った。
2018年には434億円の取引流通額に
SSPの広告取引流通総額は、プログラマティック取引市場の拡大によるDSPやアドネットワークなどの広告配信を受け、過去継続して拡大を続けてきた。今回の調査の結果、2015年の予測される広告取引流通総額は、対前年比135.1%の277億円。今後は、これまでSSPの取引流通額の増加をPC向け広告からスマートフォン向け広告がけん引していく形にシフトすると調査では予想している。
また動画広告やネイティブ広告など広告フォーマットの変化で新しいタイプの広告流通が増加し、取引流通額の増加が見込まれる。これらの要因を踏まえ、2018年のプログラマティック市場におけるSSP取引流通額は434億円規模に達すると予想している。
2015年にスマホ向けの広告取引がPCを上回る
2011年頃より普及が進んだプログラマティック取引市場もPC向けからスマートフォン向けに需要が拡大し、動きが進んでいる。2015年の市場規模は、対前年比119.6%の2,250億円と順調に拡大。デバイス別の内訳は、PC向け需要は、対前年比103.2%の1,015億円、スマートフォン向け需要は、対前年比137.5%の1,235億円とスマホがPCを上回る結果になると予想している。
【調査概要】
・調査対象:国内プログラマティック広告市場関連事業者(DSP、SSP、アドエクスチェンジなど)
・調査方法:VOYAGE GROUPおよびデジタルインファクトの保有データ、事業者ヒアリング、公開情報
・調査期間:2015年4~7月
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