JTBとパナソニック、ヤマトホールディングスは、国内における手ぶら観光を支援するサービス「LUGGAGE-FREE TRAVEL」の実証実験を2016年9月から実施する。
訪日外国人客の国内平均宿泊日数が10日を越え(観光庁「平成27年 訪日外国人消費動向調査・年次報告書」より)、地方を周遊する外国人客が増加する中、観光施設や公共交通機関にとっても外国人客の大型手荷物を携えた国内移動や滞在先での保管が課題となっている。
くわえて、訪日外国人客は宅配便サービスを利用する際、日本語で送り状を手書きすることが必要なため、多言語対応可能なスタッフのサポートが必要なことから受付できる場所が限られているのが現状となっている。
これらの課題を解消し、訪日外国人に手ぶら観光の日本ならではの利便性や安心感を広く体験してもらうため、3社は今回の取り組みの実施に至った。
「LUGGAGE-FREE TRAVEL」では、訪日外国人客の日本到着・周遊移動・帰国の際、日本語で送り状を手書きすることなく、大型手荷物を宿泊施設や空港まで輸送することで、国内における手ぶらでの観光を可能にする。
実証実験に関しては、9月1日から10月31日まで羽田空港および都内ホテル6ヶ所にサービス受付用端末を設置し、技術面と運用面での検証を行っていく。
また今後、JTBの予約管理システム「GENESIS」やパナソニックと国立研究開発法人 情報通信研究機構が開発を進める4ヶ国語対応音声翻訳などが行えるサービス「JAPAN FITTER」と連携し、訪日外国人が観光しやすい仕組みの構築を目指す。
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