現地時間2月3日の日曜日に行われるアメリカンフットボールの頂上決戦「スーパーボウル」の中継は、9000万人が観戦する広告業界の一大イベント。企業は大金と腕によりをかけたCMをぶつけることから、視聴者にとってはそれも大きなたのしみのひとつとなっている。
オンラインマーケティング会社Reprise Mediaは、今年のスーパーボウルでは、テレビだけでなくインターネットを使った広告キャペーンもこれまでになく積極的に展開されると予測。スーパーボウル中継のテレビCM枠は30秒で270万ドル(約2億4千万円)で、FedEx、ペプシコなどの大企業がCMを展開する。しかし、視聴者の多くはパソコンをかたわらに観戦しており、中継を見ながらさまざまな検索行動を行っている。スーパーボウルでCMが放映された後、トラフィックが320%上昇した企業サイトもあるという。
今年の放映権を獲得したNews Corporation傘下のFOXは、グループ会社のFox Interactive Mediaが人気のSNS「MySpace」を持っていることから、広告主企業に対して、テレビCMと並行して無料でMySpaceでもCM動画を展開するともちかけているようだ。
今年は、全勝で勝ち上がってパーフェクトシーズンがかかっている、QB(クオーターバック)トム・ブレイディ率いるペイトリオッツと、ブレイディのライバルで、惜しくもプレイオフで敗れたコルツの名QBペイトン・マニングの弟イーライ・マニングが率いるジャイアンツが対戦する。日本の試合中継では米国向けのCMは見ることができないが、Google傘下の動画投稿サイトYouTubeでは過去の作品も含めて、さまざまなスーパーボウルのCMを見ることができる。
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