発表された資料によると、3つの市場のなかで2006年度の出荷金額ベースでの伸び率が最も高かったのはSNS市場で、前年比216.7%で6億円。同市場は2007年度も引き続き高成長を維持していることから、前年比218.8%の約13億円へと拡大すると予測している。
ベンダー別の出荷金額シェアの2006年度のトップは、数多くの大規模な導入を獲得したビートコミュニケーションで、30.8%のシェアを獲得。2位はASP/SaaSに特化したループス・コミュニケーションズ(17.1%)、3位にオープンソースのSNS「OpenPNE」をベースにしたASP/SaaS製品を提供する手嶋屋(14.0%)が続いている。
またSNSの活用分野を見ると、2006年度は顧客の囲い込みやマーケティング活動の一環など、社外コミュニケーション用途が市場を牽引。2007年度からは社内コミュニケーション用途が拡大すると見られており、特にパッケージ製品では同用途が3割近くまで増加すると同調査は予測している。また、提供形態別で見ると、2007年度は「ASP/SaaS」での出荷金額が8割を超え、特に社外コミュニケーション用途は、自社構築でなくASPが一般化する傾向が続きそうだ。
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