サイバーエージェントは、インターネット広告事業において、企業のインターネット広告全体の配信データを活用し全メディア横断でのコンバージョン最大化を実現する、AIシミュレーションシステム「CAAI(シーエーエーアイ)」を開発し、提供を開始した。
昨今、運用型広告における手法の多様化により、どのメディアにどれほどの予算配分を行えばコンバージョンの最大化を図れるかを正確に見極めることが困難となっている。そのため、予算配分は運用における大きな課題として挙げられている。
このような背景のもと、同社が今回開発した「CAAI」は、複数の広告配信メディアのデータを横断的に解析し、コンバージョンの最大化を実現するサービス。人工知能のアドテクノロジー活用を図るサイバーエージェントのAI研究組織「AI Lab(エーアイラボ)」において、同社が取り扱う100以上のメディアにおける年間総インプレション1兆以上の配信実績データから学習した独自ロジックを用いて開発した。
これにより、各メディアの最適なCPA(獲得単価)および予算をシミュレーションし、最も高い配信パフォーマンスを実現する予算配分を自動算出。同社の強みとしている運用力に加え、AIが算出した予算配分に基づき、随時調整をかけながら配信することで、インターネット広告全体のコンバージョン最大化を実現する。
【関連記事】
・位置情報活用したリアルタイムマーケティングを!朝日広告社、流通・小売業向けにサービス展開へ
・アイモバイルの動画広告「maio」、イスラエルの「ironSource」と連携 アプリの収益性向上へ
・阪急うめだ本店、AIを活用した店内案内のチャットボットサービスを導入
・IDCフロンティアとデータアーティスト、ユーザーの興味を抽出・分析できるAI搭載のDMPを開発
・LINE子会社、「NAVERまとめ」にAIを活用した著作権管理システムを導入