VOYAGE GROUPの連結子会社で、広告配信プラットフォーム事業を展開するfluctは、運営するSSP「fluct」において、2018年7月よりMomentumが提供するアドフラウド対策プラグイン「Black Heron」の利用を順次開始した。これにより、人でなく機械によってインプレッションやクリックなどによる不正な広告表示を検知し、より安心安全な広告配信を強化する。
「Black Heron」は、アドフラウド対策を中心に、オンライン広告において無効果なインプレッションやクリックを事前に防ぐことで、パフォーマンス向上を実現する広告配信ネットワーク向けのプラグインだ。
Momentumの調査によると、国内のディスプレイ広告におけるインプレッションの3~10%、クリックの8~15%程度が不正な行為によって発生しており、このような不正行為によって表示される広告は、広告主にとって無駄なコスト負担となる。
一方媒体社側においても、広告収益の機会損失となるだけではなく、広告主からの信頼を失うことで、入札の減少による広告枠の収益性低下を招くため、不正広告の掲載を防ぐ対策が必要である。
今回fluctは、広告取引の透明性・健全性を高め、SSP「fluct」が提携するメディアの信頼性向上および収益拡大を図る目的で、「Black Heron」の利用を開始した。また、ブランドセーフティやビューアビリティ、アドベリフィケーションなどについても、信頼性の高い広告取引に向けて調査・開発に取り組んでいく。
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