Momentum(モメンタム)は、国内巨大漫画ストリーミングサイトにおいてアドフラウドの手口の一つである「ドメインスプーフィング」を検知したことを発表した。この対応策として、同社が提供するアドフラウド対策ソリューション「Black Heron」に、「ドメインスプーフィング」に使用されている対象ドメイン90件をブラックリストに追加した。
「ドメインスプーフィング」とは、悪質なサイト運営者などが、故意に広告掲載先のドメインを偽ることで不正に広告収益を得ようとする、"なりすまし”による広告詐欺の手口の一つ。アドフラウドやブランドセーフティにおいて最高水準のガイドラインを制定するTAG(Trustworthy Accountability Group)においては「Falsely Represented」という名称で定義されている。
今回のケースにおいては、”なりすまし”によるドメインで入札された広告を、iframeによって巨大漫画ストリーミングサイトに設置する「ドメインスプーフィング」が行われているのとあわせて、広告表示領域を非表示にする「Hidden Ads(隠し広告)」が同時に発生しているため、一般のサイト訪問者が目視では当該広告の表示を確認することができなくなっていた。
同社は、国内のプログラマティック広告取引の透明化を目指すべく、引き続きアドフラウドに関する調査とサービス改善を行うともに、情報提供を行っていく。
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