テテマーチは今回、Instagramの国内アカウントを調査。食品業界にスポットライトを当て、フォロワー数ランキングとともに、運用方法などを紹介する。
2018年6月時点で、Instagramに登録されている食品業界の国内アカウントは、商品アカウント・企業アカウント含めて73アカウントだった。上位アカウントに見られた傾向としては、海外のフォロワーを多数抱えている点が挙げられる。また、投稿写真への強いこだわりや、統一感のある洗練されたアカウントが上位にランクインした印象だ(※ランキングで参照したフォロワー数はすべて2018年7月9日現在のもの)。
食品業界のInstagramアカウント、トップ3は?
ハーゲンダッツ ジャパン(フォロワー数:17万5,688人)
1位に輝いたのは、ハーゲンダッツ ジャパン。アイスと言えば夏のイメージがあるが、季節に合わせた投稿をすることにより、そういった既存イメージを壊し、商品をフルシーズンでアピールすることに取り組んでいる。
クリエイティブとして印象的なのは、写真9枚を使用した「グリッド投稿」で、そのうちのいくつかの投稿はGIF動画となっている。「グリッド投稿」は、Instagramのタイムライン上に流れてきた際、一見するとどのような写真なのか把握することが困難という特徴がある。これがトリガーとなり、ユーザーの関心を獲得することもある一方で、連続して投稿をしてしまうとユーザーの不快感につながってしまう可能性もある。
GIF動画には、そういった不快感を軽減する効果があると考えられ、ポジティブな興味を惹きつける役割を果たしていると言えるだろう。
Suntory Whisky(フォロワー数:6万1,979人)
2位にランクインしたのは、サントリー ウィスキー。ウィスキーのアカウントであるにもかかわらず、風景のみの投稿もある点が印象的だ。日本の風情とウィスキーの組み合わせにより、独特の雰囲気を表現し、ブランドイメージの付与も果たしている。
また、投稿文は基本的に英語となっており、日本の風景とウィスキー双方の良さを海外に向けて発信している。そのため、コメントには海外からのコメントが多く寄せられている。
Red Bull Japan(フォロワー数:3万4,294人)
3位となったのは、Red Bullの国内アカウント。
食欲をそそる料理の画像でエナジードリンクの消費を促進するだけでなく、スポーツをするアスリートの動画が多数投稿されている。商品が一切出てこない動画も投稿されており、スポーツ好きのユーザーをターゲティングし、認知拡大を図っていることがわかる。
【番外編】個性が光るアカウントは?
ロッテ 雪見だいふく
ティラミスやプリンの上に雪見だいふくを乗せただけのシンプルなアレンジを紹介するだけではなく、雪見だいふくをナポリタンに入れる、肉まんに挟むなど、目を疑うようなアレンジを複数紹介。奇抜なアレンジ方法の紹介がSNSで話題となった。
ユーザーが驚くようなコンテンツを作り、SNSにおける拡散を狙った運用方法も、認知度を向上させる有効な手段と言えるだろう。
チロルチョコ
最後に紹介するのは、チロルチョコのアカウント。五目並べのように商品を配置した投稿など、商品の見た目のシンプルさを捉えた投稿がユーザーの興味を引いている。
アイスやクラッカーにチロルチョコをトッピングしたアレンジも紹介するなど、Instagramの世界観に合わせたポップな投稿がユーザー受けしているのではないだろうか。
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