Repro(リプロ)は、集英社のマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」において、先日設立を発表した研究開発チーム「Repro AI Labs」で開発中の機能の実証実験を開始した。
Repro AI Labsでは、現在「チャーン予測機能」「レコメンドプッシュ通知機能」「プッシュ通知の配信時間最適化機能」の研究開発を進めている。今回「少年ジャンプ+」で実証実験を行うのは、レコメンドプッシュ通知機能だ。
レコメンドプッシュ通知機能は、行動履歴に応じ、各ユーザーにとって最適な商品や作品、サービスを自動で抽出し、お勧めするプッシュ通知を配信する機能。実証実験では、ユーザーがアプリに定着するために必要な要素である「好きな作品」をAIで解析できるかどうかを検証する。具体的には、雑誌アプリにおいて重要なKPIである作品閲覧数の増加、継続利用率の向上に同機能が寄与するかが焦点となる。
また、KPI向上の他に期待される効果として、以下のようなものが挙げられる。
・ユーザーは自身の趣向に合った作品を勧めるプッシュ通知を受け取ることにより、「好きな(気に入る)作品」と出会いやすくなる。趣向に合わない作品を勧められた結果によって離脱するということがなくなり、アプリに定着しやすい環境を提供することができる。
・アプリの運用側からの視点では、どの作品をユーザーに勧めるべきかを検討する必要がなくなるため、運用負荷を大幅に下げられることができる。
なお、同機能は今夏までに実証実験を終了させ、年内の商用化を目指す。
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