アウンコンサルティングは、2019年7月時点の世界40ヵ国(国と地域)におけるPCとモバイルの主要検索エンジンシェアについての定期調査の結果を明らかにした。検索エンジンシェアにおいては、PC・モバイルともに36カ国でGoogleがトップシェアだが、中国・ロシアでは一部で異なる検索エンジンがトップシェアを占める結果となった。
ロシアではモバイルにおいてYandexがGoogleを超える
今回の調査からロシアにおけるモバイルの検索エンジンシェアについて、YandexがGoogleを上回る結果となった。YandexはGoogleのように無料メールや地図、音楽など数多くのサービスを提供しており、ロシアにローカライズしているためユーザーの利便性が高いことから、徐々にシェアを伸ばしてきていることが推測できるという。
また、わずかではあるがトルコにおけるYandexのシェア率がPC、モバイルともに増加していた。
中国のBaiduやロシアのYandexのように、その国特有の検索エンジンのシェア率がGoogleを上回る場合もあり、対策国によっては現地にローカライズしている検索エンジンの動向もチェックしていく必要があるとアウンコンサルティングは結論づけている。
※本調査では、検索エンジンとは検索システムを提供する会社、ブランドを指しており、たとえば「Yahoo! JAPAN」は検索エンジンとしては「Google」という扱いとなり、同様の理由から「Yahoo!台湾」や「Yahoo!香港」は Bing となっている。
各国における検索エンジンシェア率の推移
2019年7月、各国・地域におけるPCとモバイルの主要検索エンジンシェア
【調査概要】
調査主体:アウンコンサルティング
調査対象国: OECD加盟主要国を中心にアウンコンサルティングにて抽出
調査日:2019年8月1日~2019年8月23日
調査対象時期:2016年1月~2019年7月
※本調査におけるインターネット利用率は、Committed to connecting the world内のPercentage of Individuals using the Internetを参照し、検索エンジンシェアデータはStatcounterを参照している。
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