学習管理SNS「Studyplus」、教育事業者向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」を提供するスタディプラスは、大学受験生向け電子参考書のサブスクリプションサービス「ポルト」を提供開始した。当初より主要な教育系出版社12社が参画し30冊の参考書を提供、2020年度夏には提供冊数を100冊に拡大予定だ。
近年、スマートフォンをSNSやゲーム、友達との連絡手段といった「遊び」のためだけでなく、アプリや動画を利用し「勉強」に使う動きがあり、スマートフォン・タブレットを使い、いつでもどこでも安価に手軽に勉強する「スマ勉」という言葉も生まれているという。
また、2019年4月には学習用デジタル教科書を制度化する法令が施行され、同年6月には東京都教育委員会が都立高校へのスマホ持ち込みを容認することを決めるなど、行政や教育現場でも教育ICT化が進んでいる。
このような、スマートフォンの若年層への普及と勉強への利用、また、デジタル教科書の法令整備の流れを受け、個人利用におけるデジタル教材の需要、スマートフォンを使った勉強の更なるスマート化を主眼におき、日本初となる大学受験生向け電子参考書のサブスクアプリを開発するに至ったという。
電子参考書のサブスクアプリ「ポルト」では、参考書ごとに進捗率や正答率がわかる学習データの把握も可能で、ユーザーの反復学習を容易にする。利用料金は税抜きで月額980円となっている。
提携出版社は、アルク、旺文社、学研プラス、KADOKAWA、講談社、新興出版社啓林館、スタディカンパニー、世界思想社教学社、Z会ソリューションズ、第一学習社、東京書籍、山川出版社。このうち、新興出版社啓林館、Z会ソリューションズ、第一学習社と協業し、学校法人への販売パートナー体制を構築する。「ポルト」を授業や自宅学習で利用する学習用デジタル補助教材として提供し、2020年度には約100校への導入を目標としている。
学習管理SNS「Studyplus」との連携も今後予定しており、学習ビッグデータを活用した生徒一人ひとりの学習状況に最適な参考書のレコメンドなどを視野に入れているという。
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