クロスロケーションズは、同社が開発する位置情報データ活用プラットフォーム「Location AI Platform」の特徴エリア別定点観測機能を使用し、新型コロナウイルスに関する人流変化のモニタリング調査を開始した。
今回は、全国の観光地・繁華街での人流変化を新型コロナウイルス感染拡大懸念が広がり始めた今年2月初旬と昨年12月、昨年同時期の2月で比較調査し、その結果を発表した。
銀座・新宿エリアでは週末に訪問数が2割減少
銀座・新宿エリアの観光地・繁華街では、週末を中心に訪問数が約20%減少する傾向がみられた。海外からの観光客も多い銀座では約25%減少した。原因として飛行機の減便やバスツアーの中止などの影響が考えられる。
すすきのエリアでは土曜夕方の訪問者数が4割減少
北海道札幌市の観光地の一つであるすすきのエリアも12月と比較し、訪問数が約30%減少。昨年同時期と比較した場合も訪問数が約30%減少した。特に土曜夕方の時間の訪問者が約40%減少した。
平日水曜・木曜の夕方の時間帯も訪問者数は約30%減少し、平日夜の宴席を控えている様子が窺える。ただし、金曜の夜に大きな変化はなかった。
1月27日からの中国政府による海外への団体旅行の禁止など、ホテルやツアーバスのキャンセルの影響が如実に出る結果となった。
京都伏見エリアでは訪問数が4割減少する時間帯も
京都の観光地・伏見エリアも訪問者数が約25%の減少した。京都・大阪の観光地・繁華街では、12月と比べ、訪問者数が約25%減少、新型コロナウイルス感染拡大懸念の広がりによる人々の危機意識の高まりが見られる。外国人観光客にも人気の京都伏見エリアでは、昨年と比べ約40%減少している時間帯も見られた。
【調査概要】
・期間:2020年2月1~7日および2019年12月1~7日、2019年2月1~7日(※)
※新型コロナウイルス感染拡大懸念が広がった時期とコロナの影響のない昨年同日と2ヵ月前の12月同日を比較
・場所:繁華街・観光地となっている新宿・渋谷・銀座・札幌など全国20ヵ所。指定したエリアのサイズに関しては、各エリアで異なる
・方法:Location AI Platformを使用した位置情報ビッグデータの分析
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