ニールセン デジタルは、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)に、PCとモバイルを横断したトータルデジタルでの透明性のある人ベースの媒体評価を容易にするMonthly Totalレポートを導入した。
ニールセン デジタルコンテンツ視聴率では、ニールセンが以前から提供しているパネルベースのネット視聴率であるNetView(PC版)、Mobile NetView(スマートフォン版)を進化させ、パネルデータと全数データのハイブリッドレポートとして提供している。
今回導入したMonthly Totalレポートでは、すべての主要なデジタルデバイスやプラットフォームにわたって、デジタルコンテンツのメディア接触を包括的に測定。複雑なマルチプラットフォーム、マルチデバイス、分散配信/視聴環境に対応し、透明性を担保した第三者が計測する「人」ベースのリーチ計測で、公平な媒体評価、広告取引のための標準指標を提供する。
これにより、全数データ測定のためのSDKの導入有無を問わず、パネルデータと全数データを横並びに比較し、日本におけるすべてのデジタルメディアの媒体評価を容易に行うことができる。
2020年4月のMonthly Totalレポートによると、PCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルで最も利用者数が多かったブランドはYahoo Japanで、7,950万人が月に平均414回利用し、GRPは26,335%となっていた。次いでGoogle(7,346万人)、LINE(6,689万人)がランクインし、トップ3サービスは日本人口の半数以上が利用していた。以下、EC分野から楽天(5,770万人)とAmazon(5,253万人)の2サービスが、SNSではFacebook(5,159万人)とTwitter(4,658万人)、Instagram(4,224万人)の3サービスがトップ10にランクインしていた(図表1)。
同月上位7サービスのプラットフォーム別利用者数では、Yahoo JapanやGoogleはPCおよびPCとモバイルの併用者が多く、一方でLINEやFacebook、Twitterなどのコミュニケーションに活用されるサービスはモバイルのみの利用者が多くなっていた(図表2)。
また同レポートでは、サービスカテゴリー別のランキングの抽出も可能。2020年4月における総合ニュースカテゴリーのランキングを見ると、Yahoo Japan Newsの月間利用者数が6,667万人で最も多く、次いでSmartNews(2,130万人)、ASAHI SHIMBUN DIGITAL(2,001万人)となっていた。また、年齢の中央値を見るとYahoo Japan NewsとLivedoor Newsは45歳と上位10サービスの中で最も若くなっていた(図表3)。
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