ニールセン デジタルは、ニールセン デジタル広告視聴率(Nielsen Digital Ad Ratings)の計測実績データを基に“オンターゲット率”に関する分析結果をまとめた「ニールセン デジタル広告視聴率 ベンチマークレポート」を発表した。
同レポートは、ニールセン デジタル広告視聴率の過去の計測実績データ(2016年1月~2019年9月の間に計測された5,000インプレッション以上の全キャンペーン)を基に、デジタル広告キャンペーンで配信した総インプレッションのうち、何%が意図していた性年代にリーチしていたのかを表す“オンターゲット率”に関する分析結果をまとめたものだ。
年齢幅が広いほどターゲットにリーチ
ターゲットとして設定されていた性年代別にオンターゲット率を見ると、年齢幅が広いほどオンターゲット率が高いことがわかる(図表1)。13歳以上すべての人という広い年齢層でターゲットを設定した場合は、PC、モバイルに配信されたインプレッションの9割以上(PC95%、モバイル94%)がターゲットにリーチしている。一方、ターゲットの年齢幅を18~34歳に絞り込んだ場合、デジタル全体では60%(PC45%、モバイル62%)となりオンターゲット率が低下していた。
消費財のオンターゲット率は低い傾向
広告主のカテゴリー別に見ると、業種によってオンターゲット率が大きく異なることがわかる(図表2)。オンターゲット率が高いカテゴリーとしてはエンターテイメントで80%、通信関係では75%のインプレッションがターゲットにリーチしていた。
一方で、消費財(食品&飲料含む)は55%となっていた。エンターテイメントや通信のようにターゲットが広い業種よりも、特定の性別に絞る場合や対象年齢を狭めてターゲット設定することの多い消費財などではオンターゲット率が低くなる傾向があった。
※同レポートの対象キャンペーン:
各性年齢属性区分は2019年4月~2019年9月、広告主カテゴリー区分は2016年1月~2019年9月の間に計測された5,000インプレッション以上のキャンペーンを対象としている。また、ノーム値算出の基準として、各性年齢属性区分における掲載サイトまたはアプリ数の合計が15未満であるものはノーム値を表示していない。
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