セールスフォース・ドットコムは、年次調査レポート「マーケティング最新事情」(第6版)の日本語翻訳版を公開した。
同レポートは、世界各国の約7,000人のマーケティングリーダーを対象に、同社のリサーチ機関であるSalesforce Researchが調査の実施・分析を行った。
調査対象のうち、日本のマーケターは約300名。様々なテクノロジーの進化により顧客の期待がさらに高まる中、日本のマーケターはよりリアルタイムでの顧客エンゲージメントを要求されていることがわかった。一部内容を紹介する。
マーケターの最優先課題トップ3は?
マーケターは、他社とは明確に異なるデジタルファーストの顧客エンゲージメントを提供するために、自社の組織モデルやテクノロジー活用方法を見直すという大きな重圧に晒されている。
日本においては、「人材の雇用と育成」がマーケティングリーダーの最優先項目である一方、「リアルタイムの顧客エンゲージメント」が最優先課題であることがわかった。
マーケターが使用している顧客データソースはさらに増加
個々のニーズや期待にマッチしたメッセージや提案を行うには、深みのあるインサイトが必要だ。そこで、マーケターは顧客データの収集方法や管理方法を変えるととともに、AIなど顧客データを最大限に活用できるテクノロジーに比重を置き始めている。
また2019年、マーケターが使用している顧客データソースの中央値は20だったが、2021年には30に増加する見込みだ。
BtoBマーケターの48%がLTVに注力
BtoBのビジネスの成長を図るうえで、マーケターの多くはアカウントベースドマーケティング(ABM)を実施。また、カスタマージャーニーに貢献している要素、していない要素を包括的に把握するため、顧客満足度、デジタルエンゲージメント、LTVといった指標を追跡するようになっている。日本では48%のマーケターがLTVに注視していることがわかった。
【調査概要】
調査主体:セールスフォース・ドットコム
調査期間:2020年1月8日~2月11日
調査対象:北米、中南米およびメキシコ、日本を含むアジア太平洋、ヨーロッパ、中東、アフリカのB2B、B2C、B2B2C企業のマーケター
有効回答:6,950件
調査方法:二重盲検調査(Double-Blind Survey)
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