電通および国内電通グループ6社は、グループ横断プロジェクトチーム「Dentsu Engagement 360」を発足し、デュアルファネル(※1)全体をカバーするソーシャルメディアマーケティングサービスの提供を開始した。
ソーシャルメディアやSNSの普及が進み、企業のマーケティングにとってそれらの活用は不可欠なものになっている。一方、従来のソーシャルメディアマーケティングにおいては、バズ形成、SNSアカウントの運用、ファンやコミュニティーの活用といった個別施策ごとの部分最適となっている取り組みも多く見受けられる。
同チームはこれらを背景に、国内電通グループ各社が有するソーシャルメディアマーケティングソリューションの情報とノウハウを一元化。ソーシャルを軸として、ブランドの認知向上からファンづくり、買い続けてもらう仕組みづくりまでを一貫して行うサービスを提供する。これによりデュアルファネル全体をカバーし、分析、クリエイティブ開発、データ連携などを行い、新規顧客の獲得から既存顧客の育成まで、ワンストップでマーケティングを支援する。
サービス例は以下の通り。
ソーシャルメディアマーケティング領域のアナリティクス最適化
- Twitter全量データをはじめとしたソーシャルデータを活用したバズ分析や顧客分析
- ソーシャルメディアマーケティングのKPI設計
- ソーシャルリスニングツールのコンサルティング
ソーシャルメディアマーケティング領域のアクティベーション&PDCA
- オンラインからオフラインへの情報拡散構造の設計
- ソーシャル起点でのクリエイティブアイデア開発
- 認知、利用意向、ファン化におけるソーシャルメディア戦略立案、実施、運用
ソーシャルメディア領域のファンコミュニティー&CRM
- コミュニティーを活用した、ブランドファン育成の戦略立案、実施、運用
- 1stパーティデータや「People Driven DMP(※2)」とのデータ連携を軸とした、セグメント単位でのCRM、顧客体験の設計
- 各プラットフォーマーとの連携強化によるサービス開発
※1 デュアルファネルソリューションは、企業が抱える「新規顧客の獲得」「既存顧客の育成」という2つの課題への対応を一本化し、連携してマーケティングROIの向上を実現する。
※2 People Driven DMPは、PCやスマートフォン由来のオーディエンスデータと、テレビの視聴ログデータ(STADIA)、ネット広告接触データ、OOH広告接触データ、ラジオ聴取ログ、パネルデータ、購買データ、位置情報データ等を人(People)基点で活用することができる、People Driven Marketingのデータ基盤。
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