「パパがんばってるね」夫の努力に妻は高い評価
電通は、日本の将来を担う子どもたちがのびのびと育つ環境づくりに寄与するため、社内横断プロジェクト「ジセダイ育成委員会」を立ち上げ、第一弾の活動として「第1回 子育てに関する調査2008」を実施。今回の調査では、団塊ジュニア層を中心とする30代を中心とした子育て層の価値観やライフスタイルに焦点をあて、1都3県(東京・千葉・埼玉・神奈川)で、第1子が0~12才の子どもを持つ25~44才の男女1000名を対象に行われた。
発表された資料では、父親として子育てに前向きに取り組み、自分で対処していこうとする能力を「パパ力(パパぢから)」と定義。父親の「パパ力」についての評価の平均を見ると、夫の自己採点は57.8点なのに対して、妻による評価は63.9点。年代別に見ても、妻の夫に対する評価のほうが高得点となり、総じて夫の努力が認められていることがわかる。
「ごみだし・風呂掃除」から「看病・しつけ」まで、夫の役割は多様化
夫の出産への立会い率は49.8%で、「30代前半」は58.5%、「30代後半」は48.4%、「40代前半」は44.6%と、年代が上がるにつれて徐々に減少傾向が見られる。また、「親になることの実感」がわいたのは、夫は「子どもが生まれたとき」が41.6%、妻は「妊娠期間中」58.0%となっている。
夫が担っている主な家事の内容は、「ごみだし」55.4%、「風呂掃除」41.3%。また、育児の内容は「休日の子どもの風呂入れ」67.6%、「子どもを散歩に連れて行く」55.9%、「休日の子どもの食事の世話」35.2%、「子どもの病気のときの世話」28.3%など多岐にわたっている。そのほか、「子どもほめる」65.0%、「子どもをしかる」63.2%もしっかり役割としてこなしているようだ。
「子育て楽しい」と感じるパパの割合はママより多い
「親になって変わったこと」として最も多いのは、男女ともに「他人の子どもにも目がむくようになったこと」。そのほか、女性では「食育や食の安全性に対する興味が高まった」「子どもの祖父母との行き来が増えた」、男性では「家族で写真をとることが増えた」「夫婦の絆や信頼が強まった」が多くあがっている。
「子育てを楽しいと感じることが多い」という父親は52.4%、母親は49.0%で、「家族や子どもを大切にする男はかっこいい」と考える妻は63.0%、夫は40.8%となっており、男女間で微妙な差が見られる。また、子育てをブログなどで発信している母親は16.8%で、20代後半では22.9%、30代前半では21.0%に達している。
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