6月10日、オトナルは、デジタル音声広告アドネットワーク「ポッドキャストオーディオアド」の販売を開始した。
大手パブリッシャーの展開する複数のポッドキャスト番組に対して音声広告配信が可能。Apple podcastsやAmazon Music、Google podcasts、Spotifyなどポッドキャストを聴くことができるプラットフォームに、アドサーバーから広告を挿入した音声コンテンツを配信できる。
ポッドキャスト番組への広告配信では、番組側があらかじめ用意している音声広告枠(プレロール、ミッドロール、ポストロール)に対して音声広告が挿入される。
同アドネットワークの配信番組には、大手ラジオ局、新聞社の番組が参加しており、国内ポッドキャストランキング上位の番組に対して広告配信を行える。広告主様はオーディオアド配信対象番組の中から自社やブランドにあった配信番組やカテゴリーを選択して配信が可能。
またポッドキャスト広告への配信結果はレポーティングでき、オプションとして特定のウェブサイトへのサイト訪問計測や、アプリインストールの計測にも対応している。
なお、買い付け方法はアドネットワーク経由とDSP経由の2種。プログラマティック買い付けに対応しているDSPは次の通りで、今後も増加予定。
- Display&Video360
- The Trade Desk
- PORTO(接続予定)
- MarketOne/Brand View Ads(接続予定) ほか
ポッドキャストは世界的に広告市場が拡大しており、米国のポッドキャスト広告市場は2020年には850億円(※1)を突破している。
日本国内においても、朝日新聞社との同社の共同調査(※2)では、ポッドキャストは国内の7人に1人が毎月利用するデジタルメディアとなっており、そのうちの半数近くの47%が1年以内にポッドキャストを使用し始めたユーザーであるなど、成長が見込まれている。
※1:IAB「U.S. Podcast Advertising Revenue Study Full-Year 2020 Results & 2021-2023 Growth Projections」調べ。
※2:株式会社オトナル/株式会社朝日新聞社『PODCAST REPORT IN JAPAN ポッドキャスト国内利用実態調査2020』。
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