電通クリエーティブX、東北新社、ヒビノは、映像制作ワークフローにおける温室効果ガス削減とプロセス効率化を目指す共同プロジェクト「メタバース プロダクション」を発足した。
電通クリエーティブXは、テレビCMを中心に、映像、グラフィック広告、Web、インタラクティブコンテンツなどを制作する企業。東北新社は番組・映画制作などを手掛ける総合映像プロダクションであり、ヒビノは音響・映像システムの設計などを行う企業だ。
同プロジェクトでは2022年より、インカメラVFXを用いたバーチャルプロダクション技術を駆使し「PX(Production Transformation)サービス」を提供予定。具体的には、オーダーメイドでCG美術セットやCGロケーションを制作し、繰り返し使用可能な広告主所有のバーチャル素材とする「Owned Virtual Set」「Owned Virtual Location」のほか、あらかじめ別撮りした実写背景を大型LEDに映写する「実写ロケーションVFX」や、テンプレートCG素材を基に映像制作を行う「Virtual House Studio」などの商材を開発していく。
CG制作は東北新社グループのオムニバス・ジャパンを中心に行い、VFX撮影システムや高精細大型LEDパネルの構築をヒビノが担当。これらのサービスを通じ、スタジオ撮影時の廃棄資材ならびにロケーション撮影時の参加人員の削減を目指す。
【関連記事】
・hakuhodo-XR、メタバースにおける広告サービスの開発へ 三越伊勢丹の仮想都市で実証実験を開始
・電通と電通クリエーティブX、33 Productionを発足 耳のインターフェース化で新体験の創出へ
・3D映像のポンタが通行人にリアクション ロイヤリティ マーケティングがサイネージを活用した施策実施へ
・“肉眼3D”映像を用いた広告放映が可能に ヒットが「表参道ヒットビジョン」を新設
・アイレップ、バーチャルプロダクション技術を用いた広告映像を制作 様々なシーンの撮影を1日で実現