Yahoo!の発表によると、Microsoftとアイカーン氏は7月11日に提案を行い、Yahoo!は24時間以内の回答を迫られたという。その結果、Yahoo!経営陣は買収案の受け入れ拒否を決定した。
新たな買収提案は、Microsoftが検索事業を、アイカーン氏がYahoo!のその他の事業を手にするというもので、実質的なYahoo!解体を意味する。Yahoo!側は、既存事業に加えて、先日Yahoo!とGoogleが交わした検索事業に関する合意は、Microsoftとアイカーン氏のプランよりもシンプルでリスクが少ないとして、現状の経営方針の優位をしめすとともに、提案された買収額がYahoo!全体の企業価値を正しく評価していないことを上げている。
Yahoo!は協議にあたって、1株あたり33ドルで全社売却を提案しただけでなく、検索事業のみの売却も提案したが、MSは両方を拒否したという。
Yahoo!経営陣のチェアマンであるボストック氏は、Microsoftとアイカーン氏を「日和見主義的同盟」と非難し、「こんな提案を我々が受け入れると考えたことは滑稽だ」と激しく非難している。
Yahoo!は8月1日の株主総会を控えており、全社的な買収に対して8月1日までに協議したいとしている。
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