マス媒体を活用したiPhone、ネットで認知されたBlackBerry
ネットエイジアは、全国15歳~59歳のケータイユーザーに対して、スマートフォン「BlackBerry」と「iPhone」についての調査を行い、2,000名(男性50%、女性50%)から回答を得た。回答者の利用キャリアはNTTドコモ53.1%、au34.4%、ソフトバンク12.5%となっている。
ソフトバンクモバイルから発売された「iPhone 3G」の認知度は、連日行われたマスコミ報道を背景に74.7%と急上昇。7月11日(発売日)から7月15日の約5日間で発売開始前日の認知度52.3%の1.4倍へと大幅に上昇している。
一方、NTTドコモが8月1日から個人向けのインターネットサービス「ブラックベリーインターネットサービス」を開始する「BlackBerry」の認知度は、サービス開始の約2週間前の現在12.8%にとどまっている。
しかし、2つのスマートフォンの最初の認知経路は大きく異なっており、BlackBerryを最初に知ったのは「パソコン、ケータイなどを利用した際にインターネットアクセスによって」が43.0%、iPhone 3Gでは「新聞、雑誌、テレビ、ラジオによって」が71.5%となっている。
iPhoneの認知度は上がったものの、購入予定・検討は横ばい?
BlackBerryの認知度には、「パソコンでのインターネット利用歴が長いほど認知度が高くなる」傾向があり、「利用歴10年以上」では認知度22.3%となっている。また、「iPhone 3G」購入者または購入予定者の「BlackBerry」認知度は69.2%と高いものの、「iPhone 3G」の購入を検討している人の場合は22.2%と大幅に下がっている。
これらのデータから、BlackBerry人気に派手さは見られないものの、パソコンやネットのリテラシーが比較的高く、新しいデバイスに興味を持っている人たちの間で注目されている端末であることがうかがえる。
また、回答者2000名のうち、「iPhone 3G」を購入、購入予定、購入検討している人の合計は229名で全体の11.5%。これは、発売開始前日の購入予定または購入検討している人の割合11.0%とほぼ同じ。販売開始後、iPhoneの認知度は大幅に上昇しているが、同レポートでは、購入予定者または購入検討者の割合が大きく増えている状況ではなさそうだと分析している。
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