この1年間で、アジアパシフィック地域のインターネット利用者(家庭と職場からアクセスする15才以上の利用者)は14%増加し、2008年4月時点で3億1,900万人に達している。
なかでも最も顕著な伸びを示したのはインドで、インターネット利用者は2,800万人。数では中国、日本に続く3位だが、増加率は27%でトップに立った。1億200万人と圧倒的な利用者数を誇る中国は伸び率では14%。また、台湾、マレーシア、ニュージーランドも12%増と2ケタの増加率を示している。
その一方で、インターネット普及が進んでいる日本の増加率は3%、シンガポールも4%と小幅な伸びにとどまり、韓国は逆に3%マイナスとなっている。
同レポートによると、世界全体のトップ10のプロパティは米国企業であるが、利用者の多数は米国外からの利用者だという。しかし、アジアパシフィック地域のトップ20のプロパティの半数は、それぞれの地域主体の企業が占めている。
また、GoogleとYahoo!を合計するとアジアパシフィック地域での検索シェアの多数を占めるが、トップ10の検索プロパティのうち5つは、中国のBaidu.comや韓国のNHN Corporation(Naver.com)など地域運営主体の検索エンジンが含まれる。
SNSでは、Facebook.comが世界で最も利用者の多いサービスだが、アジアパシフィック地域で最も利用されているのはFriendster.comであることがわかった。
【関連記事】
・インド中間層、使用人がいる世帯が半数以上、インド式アッパーミドルの優雅な生活とは?
・インドで爆発的に検索されたキーワードは「タタの新車」―「Google Hot Treds」インド版公開
・中国消費リーダー層は「クロスメディア型」、パソコンインターネットへの平均接触時間は日本の3倍以上
・中国の高学歴ネットユーザー市場では、「Googleな人」と「百度な人」の割合は互角【CNNIC2007年検索市場レポート】