アップルが参加する最後のMacworldとなる今回、オフィススイートの最新版「iWork‘09」とクリエイティブスイートの「iLife‘09」を発表した。「iWork‘09」では、文書作成や表計算、プレゼンテーションなどのドキュメントを作成する各種ソフトにさまざまな機能が追加されたほか、これらのドキュメントをオンラインで共有できる「iWork.com」のパブリックベータも公開。ユーザーはiWorkの各ソフトのツールバーに表示されたアイコンをクリックするだけで、ドキュメントをアップロードして公開することができる。
また、「iLife‘09」の写真管理ソフト「iPhoto‘09」では、写真を「人々」と「撮影地」の情報によって自動でイベントごとに振り分ける新機能を搭載。さらに楽器演奏の学習や音楽制作ができる「GarageBand‘09」では、18の基本レッスンに加え、有料のアーティストレッスンを購入すると、サラ・バレリス、ジョン・フォガティ、ノラ・ジョーンズ、スティングといったトップアーティストによるレッスンによって、ピアノやギターの弾き方を学ぶことができる。
このほか、アップルはアルミニウム製ユニボディ筐体と従来の従来の3倍以上の製品寿命を持つ新型バッテリーを特長とする17インチ「MacBook Pro」も発表したが、スティーブ・ジョブズCEOがiPhone 3Gを発表したときのようなインパクトはなく、最後のMacworldは全体に低調な印象となったようだ。
そのジョブズCEOは、最後の基調講演に登場しなかったことから重病説が出ていたが、1月5日に本人が自らの健康状態を説明する声明を発表。それによると、ジョブズ氏はホルモンのバランスが崩れたことで体重が減少。現在治療中だが、完治するには今年の春すぎまでかかるだろうとしている。しかし、ジョブズ氏はその間もアップルのCEOを続けていくと明言している。
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