「ハイブリッドカーを購入したい」8割超える
3月に行われた「プリウス」と「インサイト」についての意識調査は、自分専用の自動車を保有している20代~50代の男女500名(男女各250名)の回答を集計したもの。今年4月から環境対応車購入時に10万円程度の減税措置が講じられることになっており、環境対応車の市場に注目が集まっている。
今回の調査では、現在ハイブリッドカーを所有している人は回答者の6.2%だが、ハイブリッドカーに関心がある人は、全回答者の約9割に達しており、その関心の高さ数字からもうかがえる。
「ハイブリッドカーに関心がある」と回答した442名に対し、「ハイブリッドカーに興味をもち始めた時期」を聞いたところ、最も多かった回答は 「2007年~2008年」で36.4%となっており、特に女性の場合、2007年から現在の間に、エコカーに興味を持った人は半数を超えている。このことから、男性だけでなく女性の間でも急速に注目が高まっていると見ることができる。
また、関心がある人のうち、自動車を買い替えるとするならばハイブリッドカーを購入したいかどうかを聞いたところ、「具体的な予定があり、購入したいと思う」 は3.2%だが、「具体的な予定はないが、購入したいと思う」79.2%に達しており、予定の有無を含めて購入したいという意欲を持つ人は8割を超えている。
ハイブリッドカーといえばトヨタ、しかしホンダは女性に根強い人気
ハイブリッドカーと聞いて連想する自動車メーカーを聞いたところ(1メーカーのみ)、「トヨタ」が84.2%で、2位「ホンダ」、3位「日産」が続いている。しかし、性別で見ると女性のほうが「ホンダ」の想起率が高い点が注目される。
ハイブリッドカーを購入したいと思う人364名に対し、ハイブリッドカーに購入想定価格帯を聞いたところ、最も多かった回答は「150万円以上~200万円未満」19.5%となり、僅差で「100万円以上~150万円未満」19.2%という結果になった。
全回答者に、「プリウス」と「インサイト」ではどちらが好きかをたずねたところ、 全体で見ると、「プリウス」が78.0%だったのに対し、「インサイト」は22.0%にとどまり、「プリウス」に軍配が上がった。しかし、ここでも女性の「インサイト」人気は高く、「プリウス」に迫る勢いとなっている。
ハイブリッドカーはこれまで高いというイメージがあったが、トヨタとホンダは価格の面でも競争が激化している。今後のハイブリッドカーの人気は、女性の取り込みも重要な要素となりそうだ。
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