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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Autumn(2026.09.08-09)

小売のAI活用 ~業務効率化からエージェンティックコマースまで~

楽天市場「AI-nization」の現在地:業務を劇的削減し、購入体験を革新する次世代EC戦略

「偶発的な出会い」を創出。SNS感覚のUIが新規獲得の場に

 目的が明確な「指名買い」やAIコンシェルジュへの「言語化された相談」とは対極に位置するアプローチとして提供されているのが、「ディスカバリーレコメンデーション」機能だ。

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 これは、大型ショッピングモールを歩いている際に、ふと目に入った店舗や商品に興味を惹かれるような「偶発的な出会い(セレンディピティ)」をオンライン空間で創出するための仕組みだ。2025年11月から導入されており、パーソナライズされたSNS感覚の直感的なインターフェースを通じて商品が提案される。

 現在、この機能向けには20万件以上のオリジナルコンテンツが配信されている。出店店舗は、商品の魅力や店舗の個性が視覚的に伝わるショート動画などのリッチコンテンツを作成し、それらがユーザーの過去の閲覧履歴や購買行動データに基づいてAIにより最適にレコメンドされる仕組みだ。

 同機能は、単に商品を陳列するだけではなく、「Shopping is Entertainment!」という楽天市場の基本コンセプトを体現する機能として位置づけられており、今後はさらにエンターテインメント性を強化する方針が示されている。

 具体的には、ライブコマースコンテンツとの融合や、より高度な意味理解を伴うレコメンド基盤の構築が進められる予定だ。EC事業者にとっては、従来のSEO(検索エンジン最適化)やリスティング広告とは異なる、コンテンツドリブンでの新たな顧客獲得チャネルとして重要性を増していくと考えられる。

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5万店舗の半数が活用。「Rakuten AI for RMS」がもたらす劇的な業務効率化

 ユーザー向けの顧客体験向上と並行して、出店店舗のバックヤード業務を支援するAIソリューションの提供も急速に進んでいる。楽天市場の店舗運営システムである「RMS(Rakuten Merchant Server)」に各種AI機能が組み込まれた「Rakuten AI for RMS」は、現在5万ある出店店舗の約半数が毎月活用する規模にまで浸透している。

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 具体的な機能としては、商品登録機能(R-Storefront)における商品説明文の自動生成や、商品画像の背景を白抜きなどに加工する機能が提供されている。また、顧客からの問い合わせを管理する機能(R-Messe)やレビュー管理機能においては、AIが過去の文脈や商品情報を読み取って回答の下書きを作成し、文章の校正までを行う機能が実装されている。これにより、店舗スタッフが敬語の使い方やクレーム対応のマナーに悩む心理的負担と時間的コストが大幅に削減されている。

 コマース&マーケティングテクノロジー統括部のジェネラルマネージャーである山川祐介氏は、AI活用の浸透について「すべての業務をAIに置き換えるのではなく、商品登録などの一部を楽にすることで、店舗の個性を残せるような設計を意識している」と説明する。

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楽天グループ 執行役員 コマース&マーケティングカンパニー コマース&マーケティング テクノロジー統括部 ジェネラルマネージャー 山川 祐介氏

 コモディティ化しやすい定型業務をAIで効率化し、そこで創出された時間をマーチャンダイジング(商品開発・選定)や独自のコンテンツ制作など、店舗ごとの「付加価値」を高める業務に再投資すべきであるというスタンスを示した機能となっている。

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自然言語の対話で深掘りできる「データ分析エージェント」

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この記事の著者

安原 直登(編集部)(ヤスハラ ナオト)

大学卒業後、編集プロダクションに入社。サブカルチャー、趣味系を中心に、デザイン、トレーニング、ビジネスなどの広いジャンルで、実用書の企画と編集を経験。2019年、翔泳社に入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/07/16 08:00 https://markezine.jp/article/detail/77146

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