「テレビ×デジタル」の時代を迎えつつある今、マーケティングにおけるテレビの役割は変化を迎えている。成果につながるテレビ活用を実現するには、CTVの普及や生活者の変化など、時代をとらえた戦略が欠かせない。本特集では、デジタルで進化するテレビが持つ可能性と、マーケティング活用のポイントを探っていく。
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Web施策に限界を感じたBtoBマーケターが選んだ「テレ東広告」 認知拡大を目指した、その成果に迫る
BtoBマーケティングで、Web施策に限界を感じていないだろうか。リスティング広告は頭打ち、SEOは消耗戦となり、多くの企業が「成長の壁」に直面している。この壁を乗り越えたのが、法人向けSIMを展開するIoTコンサルティング社だ。同社が選んだのは、『ガイアの夜明け』など特定の経済番組に絞って動画広告を配信できる「テレ東広告」だった。なぜ、「テレ東広告」を選んだのか、その狙いや成果をインタビューした。
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「大人エレベーター」が今の若者にも刺さる理由は?サッポロ黒ラベルに学ぶ“余白ある”CM戦略
「黒ラベルは『大人とは?』を問い続けてきた」と語るのは、サッポロビールでサッポロ生ビール黒ラベルのブランドマネージャーを務める、黒柳真莉子氏。2010年からスタートした対談形式のテレビCM「大人エレベーター」は、サッポロ生ビール黒ラベルのCMシリーズでありながら、ビールを直接訴求せず、ゲストCM出演者の生き方や感性に注目したユニークな広告だ。テレビ離れが進む今日、ダイレクトな商品訴求ではないこのCMで、サッポロビールはどのような消費者コミュニケーションを目指しているのか。そのコミュニケーション戦略について同氏に直接聞いた。

「頭に浮かぶ企業に」キヤノンマーケティングジャパングループの多角的CM戦略|BtoBのテレビCM活用
昨今、マーケティングにおけるテレビの役割は変化の時を迎え、「テレビ×デジタル」でメディアプランニングに取り組むのが当たり前になってきている。BtoBビジネスとしてITソリューション事業を展開するキヤノンマーケティングジャパンは、俳優の賀来賢人氏と松本若菜氏を起用した新企業CMを2024年9月にスタート。地上波テレビCMのほかに、新聞広告、車内広告、主要駅の構内ビジョン、デジタルサイネージ、タクシーサイネージといった多様な媒体で広告を展開した。本記事では、同社の担当者に今回のCM施策の狙いと成果についてうかがった。

アン ミカ氏を起用し、ブランドイメージを確立!「ほけんの窓口」リブランディングを支えたCM施策に迫る
全国に650店舗以上を展開する来店型保険代理店であるほけんの窓口グループは、コロナ禍で新規来店者数が減少する中、2022年に大規模なリブランディングを敢行。「保険を選びに行く所」から「保険を勉強しに行く所」という新たなブランドイメージを確立し、来店者数の増加に成功している。本記事では、その取り組みを支えたテレビCMの戦略について、マーケティング部の中島氏に話をうかがった。

アサヒビールに聞く、顧客のインサイトを捉えたテレビCM出稿術
「アサヒスーパードライ」をはじめ、様々な酒類ブランドを展開するアサヒビール。同社のテレビCMをまったく見ない日はほとんどないのではないか。そんな同社は、どのようなことを意識しテレビCMを活用しているのか。本記事では、メディアプランニングを統括する室井氏に同社のテレビCMの取り組みについて聞いた。

ライフネット生命が目指す“テレビデバイス”としての効果最大化 CTVへの期待と地上波に残される価値
2023年5月に開業15周年を迎えた「ライフネット生命」。インターネットを主な販売チャネルとする同社は、2023年4月末の保険契約総数が58万件を超え、開業10周年の2018年から、5年間で約2倍へと躍進した。その背景には、長年にわたって出稿してきたテレビCMがあり、時流に合わせて変化する運用法と変わらない発信軸があった。本記事では、マーケティング部長を務める肥田康宏氏に、現在のテレビCMの位置づけやデバイスとしてのテレビの活用について伺った。

「どうする?GOする!」タクシーアプリのGOが仕掛けたブランド想起のためのテレビ活用術
「どうする?GOする!」のテレビCMでおなじみのタクシーアプリ「GO」。サービス開始からわずか3年で1,500万ダウンロードを超えた。急拡大を続けるGOのマーケティング戦略において、テレビCMとデジタルメディアはどのようにシナジーを生んできたのか。本記事では、GOアプリ事業本部で本部長を務める江川絢也氏に詳細を聞いた。

『アサヒ 十六茶』の認知経路の約8割はテレビCM!発売30周年を迎えたブランドの今後のマーケ戦略とは
ブレンド茶のパイオニアとして、2023年3月に発売から30周年を迎えた『アサヒ 十六茶(以下、十六茶)』。アサヒ飲料がこのほど、十六茶を知る人に認知したきっかけを調査したところ、約8割は「テレビCM」と答えたという。本稿では、アサヒ飲料の担当者に、認知獲得において未だに根強い効果を発揮するテレビCMの活用法とWebとの棲み分けなどについて聞いた。

検討率が約2倍に!KINTOがTVerで展開する、「サービス認知」を拡大させるデジタル戦略とは
“新車のサブスクリプションサービス”をはじめとしたビジネスを展開するKINTO。認知の獲得に圧倒的な力を持つテレビCMに加え、精緻なターゲティングが可能となるデジタルメディアを組み合わせたマーケティング施策を両輪で推進している。中でもTVerでの出稿は、ブランド名の認知だけでなく、その先のサービス内容の理解を促すうえで非常に有効だという。取り組みの詳細について、マーケティング企画部のお二人に話を聞いた。
