AlexaデータはWindows/IEユーザの統計だった
前々回からご紹介しているアレクサ・ツールバーは、マイクロソフトWindows上のInternet Explorer専用のツールバーでした。Alexaでは、ここ何年間のあいだというもの、このIE用のツールバーがAlexaの唯一の情報収集手段でした。(さらにその前には、NetscapeやIEにAlexaの機能が内蔵されていました。詳しくは連載の第三回をご覧ください)
一時期は、この構成でWebにアクセスする人が90%を大きく越えるようなブラウザのシェアになっていたこともあり、そのような状況ではIEを使うユーザのアクセス先を調べていれば十分だったろう、というのもあったでしょう。しかし、その後、ブラウザの市場シェアは、Firefoxのシェアの増加や、アップルのマッキントッシュ(標準ブラウザはSafari)の復調などもあり、Intenet Explorerのバージョン4や5の時代に比べると、Intenet Explorerだけ対応していればいいという状況ではなくなってきています。
アメリカや日本はそれほどでもありませんが、ヨーロッパやオセアニアでは国によってはFirefoxのシェアがIEに迫るほど高いところもあり、IEユーザだけの統計を取っていては正確なトラフィック分析ができなくなりつつあります(注1)。
その様な状況下で先月リリースされたのが、Firefoxブラウザのための公式アレクサ・アドオンSparkyです。